どうせみんな死ぬ。~諦悔の帳面~

さくらのあ

あらすじ

 ここは、魔法と科学、双方が発達した世界。


 空飛ぶ車は科学。空飛ぶ絨毯は魔法。


 ただし、魔法技術の方が発達しており、インフラ設備は、そのほとんどが魔法に依存していた。


 そんな世界で、大きな大陸を丸々一つ貸しきった大国――ルスファ。南に人間が国を築く一方、北には魔族たちが集う。そして、魔王の支配下に置かれた一部の土地を、魔王の国と呼んでいた。


 十年単位で陣取り合戦が行われるようになってから、実に、千年。人間の国王が崩御するか、魔王が勇者に倒される度に内戦は中断し、新たな王が即位する度に再開する。そんな時代が続いた。


 しかし、ここ三十年、戦いは起きておらず、偽りの平和の時代が到来していた。魔族と人間も、互いの歩み寄りによって、双方に対する偏見の目も、薄れつつあった。


 ――その国には、一生に一度だけ、どんな願いも叶えられる『願いの魔法』が存在した。


 それは、八歳になると誰もが使えるようになる。


 しかし、八歳の時点で魔法の存在を知る者の願いは、自動的に魔法に還元される。


 ゆえに、願いの魔法の存在を知らない、民の多くは、こう認識していた。


『八歳になれば、魔法が使えるようになる』


 と。


***


~あとがき(注意書き)~


次話から5話は、グロ描写が苦手な方は飛ばしていただいて構いません。むしろ、プロローグからかもんぬ。


本編は1話あたり2000文字程度に抑えているのですが、0-1~0-5だけは異様にボリュームが多いです。(平均5000文字)

あらかじめご了承になった上で、読んでいただくよう、お願いいたします。


※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。


※決して、本作に出てくる危険行為は真似しないでください。魔法が使えたとしても、ご遠慮ください。

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