国立ユイナーダ学園高等部⑤〜どうやら職員室は騒がしいらしい

砂月ちゃん

第1話 深刻な表情の理由

皆さんこんにちは!

国立ユイナーダ学園高等部錬金科教師のハーシーです。

え?私の容姿⁇この国では、珍しくない茶髪に茶目の普通の男ですよ。


そんな事より今日は、学園の同僚を紹介しようと思います。

私の親友で同じ錬金科のバーン先生は

とっても立派な体格をお持ちです。


立派な体格といえばこんな事がありました。


①【深刻な表情の理由】


ある日、6時間目の授業前に職員室で深刻そうな顔をしたバーン先生を見かけたので

「バーン先生そんなに深刻そうなお顔をして何か心配事でもおありなんですか?」


「あゝハーシー先生……

僕、実は……。」


「実は⁇」


親友の私にも言えない何か重大な事なのか⁇


「お腹空いて動けないんです~‼︎」


…………。


「お前、昼にご飯4人前は食べてたよな?!

騎士科のレオルより、たくさん食べてたのに、何で1時間もしないうちに、腹が減って動けなくなってるんだよ⁈」


そんな会話をしていたら、ちょうど職員室に戻っていた淑女科のハーム女史が、バーン先生の机の上に

「今日の実習で作ったクッキーですが

良かったらお召し上がりください。」

と言って置いていってくれました。


「ハーム女史!ありがとうございます♪」


そう言って彼は、貰ったクッキー6袋をあっという間に食べてしまいました。


それでもまだ食べ足りなさそうです。

おそらく次の授業後も同じ様な事になるんでしょうね。



私は次の時間、授業が無いので何か買って来てあげた方が良いかもしれません。

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