占いに頼るのは、「現状維持」しか生まない

 オレは昔、スピリチュアル大好き人間だった。


 占いとかをよく見て、

「自分は六白金星だから慎重派」

「おうし座だから慎重派」

「今は『天中殺』だから、動かないようにしよう」

「今年から大殺界だから、慎重に動こう」


 など、考えて生きてきた。


 実際、42で骨折し、「手首で良かったー」と思ったものだ。

 首なら死んでいたし、足ならもっと時間がかかっていた。生活も辛かっただろう。歩けずに、もっと体力も落ちていたに違いない。


 しかし、引っかかる部分もあった。


 いつになっても「現状維持」なのだ。


 いつ本格的に動けばいいかわからず、いつまでたっても新しいことができない状態が一〇年以上続いた。


 そんな中で、ビジネス書などを読んで勉強していたら、

「占いに頼っていると、自分で動く力が失われる」

 とあった。


 自分で考える力を身につけて、失敗してもいいから動く。

 

 この考え方が身についてから、オレは占いに頼るのをやめた。


 いわゆる「スピぬけ」である。


 占いをやめろとはいわない。

 オレは今年から「大殺界」だ。やはり気になっている。

 また、来年からまた運気が下がる一方と出ている。


 しかし、よく考えてみると厄年だからとか、大殺界とか、。天中殺だからとか、あれこれあったとしてもトラブルが起きることはあるし、ないときは何も起きない。

 

 心理学の本でも、「心配事は九分九厘起きない」とある。


 気にしすぎると、かえって前に進めないと思った。


 それより、

「自分でなんとかできるところだけ、努力する」

 と考えたほうが、気楽だなと。


 世界は変わらない。

 しかし、自分なら変えていける。

 


 なので、占いからは今後距離を取ろうかと。

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