まずはギルド行かなきゃ

「みんな、まった?!」

私が勢いよく扉を開けると、扉の外には完全装備の3人が待っていた。

イオちゃんは煌びやかな真紅のドレスを着て、弓矢を背に掛けて。

カロンさんは、水色が基調のプレートアーマーに、雲雀を腰にさして。

シュミカちゃんは、深緑色のローブを羽織って、腰には杖を携えて。

対して私は、腰に護身用のナイフをさしただけ。

圧倒的見劣り感がすごい。


「今日はちゃんと黑星こくせい、持ってきたんだ」

イオちゃんが私の姿を眼に留めて言う。

「これなら護身用に申し分ないでしょ。私のレベルでも装備できるし」

前回、安物の剣を持って行ったら途中で折れてしまった反省を生かし、昔から愛用していた黑星を持ってきたと言うわけだ。

「まあこの剣、低レベルでも装備できるように、要求値とか火力そんなに高くないから、私でも装備できるからさ」

「勇者の武器だけあって、黑星は付与性能が高すぎるんですよ・・・」

シュミカちゃんは私に苦笑する。


「じゃあ、まずギルドに依頼を消化するって言う報告に行きましょ」

先導するカロンさんの後について、私たちは町の中央部にあるギルドへと向かった。

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