賑やかな朝の風景
なんちって。
今度お店でこんなふうに紹介してみようかな。
私は朝、いつものようにベッドの上で目を覚ますと、私は駆け足で一階に降りる。
「みんなおはよ!」
「おはようございます」
「おはよう…」
「アヤ遅い」
丁寧にシュミカちゃんが、カロンさんが目を擦りながら、イオちゃんが私の起床時間に文句を言う。
「イオちゃんが早いんだって! 私遅くないもん」
「そうですよ。アヤさんは比較的普通な方だと思います」
シュミカちゃんが私の弁護をしてくれる。
「そうだよね! シュミカちゃん!」
「私からすればみんな早いわよ…」
シュミカちゃんに同意を求めようと振り向いたら、椅子の上で目を擦りながら大きく欠伸をしていたカロンさんに、ぼやかれた。
「カロンは朝に弱すぎ。朝からモンスターに襲われたらどうするつもりなの?」
「朝は私は働かないから問題ないの。全く、イオは田舎のおばあちゃんみたいね」
カロンさんは、重たい腰を持ち上げて椅子から立ち上がりながら小さくつぶやいた。
「なっ!? おばあちゃんって言いおった! わしはおばあちゃんではない!」
イオちゃんは地団駄を踏みながら、カロンさんに抗議する。
「198歳は誰が見てもおばあちゃんですよ…。ねぇ、アヤさん」
「あ、うん。まあ」
シュミカちゃんに同意を求められて咄嗟に頷いてしまった。
「なっ!? シュミカにアヤまで!」
イオちゃんは今日も朝から元気に叫んでいた。
うん。今日もいい日になりそう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます