自堕落、
成程寝
第1話 自堕落・朝
俺、一人暮らし、ニート。ほんとは大学生、でも休学中だからニートと一緒。何かへの漠然とした不安で寝れなかった。寝ながらスマホ見てたら夜が明けた。散歩、徹夜明けの朝からコンビニでレッドブル買って、空きっ腹に流し込みながら帰る、日の出過ぎ。
朝なのに部屋は暗い。閉め切ったカーテンのせい。明るいのは苦手だからいつも部屋は暗い、暗い方が落ち着く、暗い方が似合ってる。体に悪いのは知ってる。でもカーテンは閉めておく。
電気ケトルがぐつぐつ言い出した。そろそろとか思ってカップ麺の袋を剥がし、蓋を開けて、かやくと焼豚、粉末スープと液体スープ、それと別袋の海苔を出して、火薬だけ開ける。カチッ。湯を入れる。あちょっと入れすぎたかな、まあいい。液体スープを文鎮みたいに置いて蓋を押さえる、意味ないけど海苔も上に置く。
熱湯5分。たぶん4分は経ってるし、そろそろ開けていい。その間、何を考えて待ってたか覚えてない、ニートだし徹夜明けだし。スマホは開いてた気がするけど何を見たかは記憶にない。別にどうでもいいか。
コンビニで貰った箸で麺をほぐし、粉末と液体のスープを溶かす。溶けた。液体スープの入ってた袋、プラゴミだけど汚いし燃えるゴミでいいよね。
カップ麺の焼豚は不味いから先に食べておく。メンマは嫌いだからつまんで流し台に捨てる。麺を食う準備完了。合間にちょいちょいレッドブルを挟みながら食べたカップラーメン、特筆すべきことはない。
おしっこをしながらTwitterを覗いたけど、トレンドはよく知らないものばかりで、タイムラインも寝る前から動いてなかった、まだ早朝だし。ていうか「寝る前」って今日寝てないし。トイレで半裸で一人ノリツッコミ、観客も一人、笑った客は0。
部屋に戻ると急に眠気が襲ってきた。所詮エナジードリンクのカフェインなんて大した量じゃないから、レッドブル1本じゃ起きてられるはずもない。腹も満たして牛になる前段階、万年床に戻って布団を被る。俺のすぐ横にある小さいテーブル、さっき食べたカップ麺が置きっぱだけど、めんどいし後で片付けよう。あ、ラーメンに海苔入れ忘れてた。
ほんとはプリキュアを見てから寝たかったけど、あと1時間は起きてられそうにない。俺の夜が始まる、午前7時30分、いや、深夜31時半、おやすみ。
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