夏恋列車
さくら ゆい
第1話 プロローグ
「願いが叶う列車なんて嘘だよ」
そうやってあの夏に友達に対して言い放った言葉を私は思い出した。
私は夏樹、高校二年生のそこら辺にいる普通の女子高生。
今日も高校に行くために列車に乗るんだけど、あの夏に乗った列車で不思議なことを体験したの。
でも不思議な出来事を体験した話をしたら私は普通の女子高生だとは思って貰えないのかもしれない。
それでもいいから、あの夏の話を私はしたいんだ。
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