パチンコ屋でバイトしていたら変な客しか来店しません!

すがの羊

店長来店

「店長、来店されました」

「了解、今日はどこ座りそう?」

 さっきまで4パチエリアでうろうろしていたから、あっあそこか。

「今日は、4パチのアイマスの台に座りました!」

「分かった、未希ちゃんありがとう!」


 流石良い台を選ぶ。さっきまで打ってたおじいちゃんが割と連チャンしてたから、あの台今日回りそうだもんな。

(連チャンとは当たりが続くこと。10回連続で当たると10連チャン。パチンコでは確変と呼ばれる、通常より大当たりが出やすいモードがある。通常、大当たりが1/319の確立だが、確変で1/39.7くらいになる。確変によって連チャン数を積み上げていってお金を増やすのがパチンコだ。)


 火曜日、午前11時。店長と私の間に来店の内線が通る。内線に出てきた店長とは、隣駅の近くにあるパチンコ屋「らす・べが~す」の店長だ。自分の店で打てないから私がバイトしている「ミネルヴァ」に休みの日に打ちに来る。もし自分の店や系列店で打ってしまうとクビになるらしい。他のサービス業なら社割など、社員を優遇する制度が福利厚生の中に含まれているがパチンコ屋ではない。つまり買ったら懐は温かくなるが店の売り上げが減少し、負けたらその逆である。もし当たったら「イカサマ」を疑われてしまうから損しかないのだ。


 余談だがパチンコ屋で働いている店員は休日にパチンコを打ちに行くことが多い。ミネルヴァの後藤店長も休日は、らす・べが~すに打ちに行っている。絶対後藤店長も「らす・べが~す」で店長って呼ばれてんだろうな。


 どこの店でもそうだけど、特徴のあるお客さんにはあだ名がついている。「ミネルヴァ」でもを初め、サイフくん、絆兄弟、高橋プロなどおもしろいお客様が多い。毎回バイト日誌を書くのだが特に書くことがないから、私が会ったおもしろいお客様について今後書いていこうと思う。


                           文責 5/1 高野 未希         

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