人権剥奪

人と、人。

その間を、つなぐ社会的性質を持った『人間』。


私は人には、違いない。

生物の分類上、ヒト科であるに、過ぎない。


人間なのか?

人間だった。それは確かだ。


人間は、どうやら自分の話を、聞いてもらうと嬉しいらしく


それらを楽しげに聞くと、とても喜んだ。


自慢、武勇伝、愚痴、


人間は、他人のそれらは嫌いらしい。

でも自分は誰かに聞いて欲しいらしい。



聞いてあげようね。

そうだね。そうだね。



私も辛かった。

誰かに聞いて欲しかったけど


『みんな辛いのよ』と言われた。


そうだ。みんな私には興味がない。


私は聞くだけ。ワタシは聞くだけ。


私は人間ではない。


人であるには違いない。



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