涙で濡れたノートより抜粋
もぐら
五流の品格
生まれた
手を借りて、立ち上がり
程なくして 告げられる
踏みしめて歩け
自分の足で
大人への階段
皆が言う
“階段“ なんて 無かった
死ななければ、時間は流れる
月日が経てば 歳を重ねる
下の者が生まれ
知らない内に、上に立たされる
人は皆、平等
ああ、神様ありがとう
周りが言う
“常識“なんて 無かった
自分以外の人間が 誰かを攻撃する時の
建前にしか聞こえなかった
口に出せば 叩かれた
本気を出したら 笑われた
気が付けば 大人と呼ばれた
大人なのに と言われた
夢を語れば 笑われた
分かりません
“平等“なんて世に有らず
“常識“なんて偏見に過ぎず
言葉を並べても 心は測れず
泣けど笑えど 仮面に過ぎず
利に寄り 損を避け
情とは何かを とうに忘れた
そんな大人が、栄える世で
私は、人として生きた
人として死にたい
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