第95話 山の主を救出せよ!

 アラシが待ち構えている頂上ちょうじょうまであと少し。

一生懸命いっしょうけんめい頑張がんばろう」

「うん」

ヒビキたちは、リボーンマウンテンを登っている。

 すると、

オオカミが氷のモンスターにおそわれている光景を目撃もくげきした。

「行こう!」

「うん!」

現場に向かうと、氷のモンスターにとらわれたオオカミの救出作戦が始まった。

 すると、雪あられがってきた。

「僕がみんなを守って見せる!」

ヒビキは、サファイアのマジカルジュエルを魔法まほうの筆にセット。それを仲間たちに向けてると、

「クリアーリフレクション!」

ヒビキたちの周りに結界ができ、ダメージを最小限におさえた。

「よし、やってみよう!」

「何が起こるかわからないけど、行っちゃえ!」

カナタとネネは力を合わせて、

「ウッドインパクト!」

「シャインマジック!」

ジョンとミルの魔法によって、モンスターを倒した。

「オオカミは、大きさは亜種あしゅ、地域によって異なる。体胴長百三十センチメートル、かたまでの体高七十五センチメートル、体重は三十五キログラムである。大きい個体では五十キログラムをえるものもいるが、おすが五十四キロを超えるのはまれである。一般に雌は雄の体重より十五パーセント程度小さい。現生のイヌ科のなかで最大である。高緯度ほど大きくなる傾向けいこうがある。記録上では一九三八年アラスカで捕獲ほかくされた体重七十九キログラムの雄、ユーラシア大陸ではウクライナで殺された 八十六キロのものが最大としている。体色ははい褐色かっしょくが多く、個体により白から黒まである。子供の時期は体色がい。北極圏に住む亜種はより白い。体毛は二層に分かれ保温や防水にすぐれ、夏毛と冬毛がある。又、姿勢においては頭部の位置がイヌに比べて低く、頭部から背中にかけては地面に対して水平である。上顎には六本の門歯もんし、二本の犬歯、八本の小臼歯しょうきゅうし、および四本の大臼歯があり、下顎したあごには六本の門歯、二本の犬歯、八本の小臼歯、および六本の大臼歯を持ち、何れもイヌより大きく丈夫である。頭から鼻にかけての頭骨とうこつのラインはイヌより滑らかで、イヌよりも顎の筋肉量きんにくりょうが多く、ほおぼねの位置が高いため、イヌと比較ひかくしてり目になっている。又、の付け根上部にスミレせんを持つ。オオカミは雌雄しゆうのペアを中心とした平均六頭ほどの社会的な群れを形成する。群れはそれぞれ縄張なわばりをもち、広さは食物量に影響され五百平方キロメートルに及ぶ。群れは雌雄別の順位制を伴い、通常は繁殖はんしょくペアが最上位であるが、順位交代もする。最上位から順にアルファ、ベータと呼び、最下位の個体をオメガと呼ぶ。順位は常に儀式的に確認しあい維持される。群れはたいてい繁殖ペアの子孫や兄弟で血縁けつえん関係かんけいにあることが多い。他の群れを出た個体が混ざることもある。おおかみの群れの頭数は最多で四十二頭にもなったという記録があるものの、平均しておおむね三-十一頭の間である。しかし、大規模な群れでも主に仕事を行うのはペアであり、最も効率が良いのはペアの狼とされている。単独の狼がせいじゅうのムースを仕留めた記録はあるが、例え怪我けがで弱っている個体といえど、五百キロにもなるムースを四十キロ程度の狼が仕留める事は極めて危険である。そのため、普通は最低でも二頭の狼を必要とする。オオカミはボディランゲージ、表情、え声などで群れの内外とコミュニケーションを取る。表情やしぐさは群れの順位を確認する際に良く使われる。遠吠えは、群れの仲間との連絡れんらくりの前触まえぶれ、縄張りの主張などの目的で行われ、それぞれほえ方がことなるといわれる。合唱がっしょうのように共同で遠吠えすることもある。飼育下しいくかでの平均寿命へいきんじゅみょうは十五年ほどである。動物園で二十年生きた記録がある。野生では、他の動物と同様にようれいの死亡率が高いが、成熟個体は八年ほど生き、時には十年以上生きる個体もいる」

「助けてくれたことに、心から感謝している。俺はリボーンマウンテンの主であるジャンヌだ」

ジャンヌはヒビキたちに挨拶あいさつすると、

「どこへ向かおうとしている!?」

「リボーンマウンテンの頂上だ」

「その理由を答えよ」

「六つ目のクリスタルを手にするために」

たずねた質問に、ヒビキは答えた。

「ニュートピアの平和を守るために必要な世界樹を育てるためのクリスタルを集めることがお前たち選ばれし戦士の使命なのか…。なら、ゆるしを差し上げよう」

「ありがとう!」

「さあ、進むがいい」

こうして、頂上への道が開かれた。

「いよいよ、頂上だ」

「決戦の前に、大事なことを伝えなければならない」

「それは、勇気と友情があれば何でもできることだ」

「さあ、行こう!」

「うん!」

ヒビキたちは、頂上へと向かうのであった。

「ついに、その時が来てしまったのか…」

その時、頂上にいたアラシはこうつぶやくのであった。

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