第94話 もふもふライチョウ、見つけた!

 リボーンマウンテンを登っているヒビキたち。

「ちゅぴ!」

「ちゅる!」

「これは、スノードロップだ!」

「スノードロップは、学名からガランサスとも呼ばれる。マツユキソウということもあるが、マツユキソウはガランサス属の一種 Galanthus nivalisの和名でもある。北米ではまれに、キンポウゲ科アネモネ属のAnemone quinquefolia をsnowdropと呼ぶことがある。また、エゴノキ科ハレーシア属 Halesia をsnowdrop treeと総称そうしょうすることがある。スノーフレークは名前が似ているが別属である。球根で育つ。種子から育てることもできるが、花がく大きさの球根に育つまで数年かかる。冬の終わりから春先にかけ花を咲かせ、春を告げる花として知られる。花は白で、三枚ずつの長い外花被がいかひと短い内花被を持つろくべんである。いくつかの種では内花被に緑色の斑点はんてんがある。夜になると花を閉じ、昼間吸収した温かい空気を保管する」

すると、スノードロップを発見した。

 そこに、

「私を助けてください!」

ライチョウが綿毛のモンスターにおそわれている光景を目撃もくげきした。

「行こう!」

「うん!」

現場に向かうと、綿毛のモンスターにとらわれたライチョウの救出作戦が始まった。

 すると、雪あられがってきた。

「僕がみんなを守って見せる!」

ヒビキは、サファイアのマジカルジュエルを魔法まほうの筆にセット。それを仲間たちに向けてると、

「クリアーリフレクション!」

ヒビキたちの周りに結界ができ、ダメージを最小限におさえた。

「ドド、行くよ!」

「本番はまだまだこれから!」

ミッケとリンリンは力を合わせて、

「ダッシュでズドーン!」

「フレアブレイズ!」

ドドとタンタンの魔法によって、モンスターを倒した。

「ライチョウは、英名はRock ptarmiganであり、サンダーバードではない。かつての学名はLagopus mutusだったが、属名はギリシャ語由来で女性名詞であるため、種小名が修正された。孵化ふか直後ちょくごのヒナは背丈六センチメートルほどで、足は体と比較ひかくして大きい。成鳥の体重は四百-六百グラム程度である。全長は約三十七センチメートル、よくかいちょうは約五十九センチメートルである。夏は褐色かっしょく・冬は純白と季節によって羽毛の色が変化するのが特徴とくちょうである。冬は羽毛の中に空気をたっぷり蓄えて体温をのがさないようにしている。羽毛はじくが二つに分かれその軸に突いた細かい羽毛の密度が高いため、空気をたくさんふくむことができる。春は黒い羽毛が混じりはじめる。オス個体では目の上には赤色のにくかんがある。これはオスの特徴で興奮こうふんしているサインである。メスは背中が茶色になる。高山やツンドラに生息する。日本では高山帯の岩場・ハイマツの茂みなどを隠れ家とし、ハイマツは営巣場所・食物としても利用される。夏期は標高二千-三千メートルのハイマツ帯に分布し、繁殖期はんしょくきにはつがい毎に直径三百-四百メートル程度の縄張なわばりを形成する。春にはハイマツやお花畑の周辺に集まり採食する。ハイマツ周辺ではオス同士の縄張り争いが行われ、初夏のハイマツの縄張り形成期には、縄張りに侵入しんにゅうしてくるオスと激しい空中戦を行うことがある。孵化後はオスの縄張り活動はなくなり、単独またはオスだけの群れを形成する。産卵さんらんは五月下旬-七月上旬に行われる。産卵用の巣は三十センチメートルから四十センチメートル程度の比較的背の低いハイマツやシャクナゲ類のかげに作られることが多い。メスはたん黄灰色こうはいしょくの暗褐色の大小の斑点がある二十五グラム程度の卵を五個から十個程度産み、抱卵ほうらんを行う。抱卵の時期にはメスは通常より十倍ほど大きなふんをする。孵化日数は三週間程度である。孵化した雛は一か月で百ラムをえる大きさに成長する。幼鳥は四か月程度メスに保護ほごされ、十月には親鳥と同じ程度まで成長しおやばなれする。このころ白色の冬羽へと変化も始まる。冬のライチョウはめったに飛ばない。ゆっくり歩いて雪の中で体力を温存する。夜、休む時には雪を掘り首だけ出して休む。また、脚に羽毛を持つのは他のキジ類にない特徴である。一般的いっぱんてきに登山者の間ではガスの出ているような天候の時に見ることが多いと言われている。もともと寒冷な地域を生活圏とする鳥であるため夏場の快晴かいせいには暑さのためにハイマツ群落内、岩の隙間すきま雪洞せつどうの中などに退避たいひしているという可能性、天敵から身を隠しているという二つの可能性からこのようなことが言われていると考えられる。寒さが得意なライチョウは逆に夏の暑さが苦手で気温が二十六度以上になると呼吸が激しくなり、体調をくずしたという報告もある。厳冬期はえさを確保するために高山帯こうざんたいの森林限界付近まで降下こうかし、ダケカンバの冬芽やオオシラビソの葉を餌としている姿が観察されている。ヨーロッパと日本の亜種は定住性であるが、北方の亜種は広範囲こうはんいの移動を行う。飛ぶことはあまり得意ではないといわれており、基本的には地上を徘徊はいかいする。飛翔能力ひしょうのうりょくについては、十分に解明されていないが、本来の生息域外の山塊さんかいで発見されていることから、低山帯を中継しながら十五-三十キロメートル程度の距離を飛ぶ能力は有していると考えられる」

「助けてくださってありがとうございます。私はふわわです」

ふわわはヒビキたちに挨拶あいさつすると、

「さあ、ハミングタウンに帰ろう!」

「はい!」

ヒビキがスマートフォンで転送アプリを起動して、ハミングタウンに帰ったのであった。

 その後、

「見えてきた!」

「あれが、リボーンマウンテンの頂上!」

ヒビキたちの視界に、頂上ちょうじょうらえた。

「しかも、真っ白だ!」

「雪が積もっているのかな?」

そこは、雪がかぶっている。

「頂上まであと少し、気を引きめていこう!」

「うん!」

ヒビキたちは、リボーンマウンテンの頂上を目指すのであった。

 一方その頃、

「忠告しておく。ここにたどり着くには、主を助けなければならないことを…」

頂上にいたアラシは、こんなメッセージを残したのであった。

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