第59話 セントラル地方のクリスタル

 ヒビキたちは、セントラル地方のクリスタルがひそんでいる黄金おうごん遺跡いせきの最深部にたどり着いた。

「よくここまで来たのか…」

そこに、アラシが待っていた。

「どうしてここにいる!?」

「その話はあとだ。今日はこいつを連れてきた」

すると、アラシによってぬしモンスターが現れた。

「これは、メドゥーサだ!」

「メドゥーサは、ゴルゴーン三姉妹の一人である。名前は女王を意味する。姉はステンノー、エウリュアレーと呼ばれ、メドゥーサは三女に当たる。日本語では長母音を省略しょうりゃくしてメドゥサとはあまり書かれず、英語などでの表記・発音の影響からか、メデューサとも書く。宝石ほうせきのようにかがやく目を持ち、見たものを石に変える能力を持つ。かつては見た者を恐怖きょうふで石のように硬直こうちょくさせてしまうとされていたが、途中から現在知られている形に解釈かいしゃくされる。頭髪とうはつは無数の毒蛇どくへびで、イノシシの青銅せいどうの手、黄金のつばさを持っている。海の神であるポセイドーンの愛人あいじんであり、ポセイドーンとの間に天馬ペーガソスと巨人クリューサーオールがいる。メドゥーサはペルセウスによって首を切り落とされ、退治された。切り落とされたメドゥーサの首からしたたり落ちた血はペルセウスによって二つのびんに集められ、アテーナーに献上けんじょうされた。右側の血管から流れて右の瓶に入った血には死者を蘇生そせいさせる効果が、左側の血管から流れて左の瓶に入った血には人を殺す力があったとされる。アテーナーは後に、死者を蘇生させるメドゥーサの血をアスクレーピオスにさずけ、彼はこの血を混ぜた薬を使用した。元はコリントスでおがめられたギリシア先住民族の主女神であり、本来はデーメーテールと同一神だったと考えられている」

今回のぬしは、メドゥーサだ。

「勇気と友情があれば、何でもできる!」

クリスタルをかけて、ヒビキたちとメドゥーサによる戦いが始まった。

「僕がみんなを守って見せる!」

「私に任せて!」

「ドド、行くよ!」

「クリアーリフレクション!」

「リボンチェーン!」

「みんなを応援おうえん!」

コロン・ラビカ・ドドで仲間をサポートし、

「決めるなら、今しかない!」

「ここからは、僕の出番!」

「本番はまだまだこれから!」

「ジュエリーレイン!」

「ワイルドトルネード!」

「フレアブレイズ!」

チララ・ナツ・タンタンによって、メドゥーサにダメージを与えた。

 そして、

「みんなの力よ、ここにつどえ!」

ヒビキ、ケンタ、サクラ、ミッケ、リンリンは力を合わせていく。

「ミラクル・ドリーム・ストリーム!」

息をそろえて魔法まほうの筆をると、メドゥーサの撃退げきたいに成功した。

 「ちゅ、ちゅ、ちゅっぴー!」

と、チララはクリスタルのありかに察知。そこにたどり着くと、

「キャッチ!」

とクリスタルの回収に成功する。

「これは、黄色のクリスタルだ!」

すると、黄色のクリスタルから妖精ようせいが現れた。

「私は、大地の妖精!ここを守っているの」

大地の妖精は、セントラル地方の守り神となっているのだ。

そして、大地の妖精が魔法を使ってきた。

「またあのおやしろだ!」

「来た!」

最深部のほこらに、天空の島へと通じるお社が出てきた。

「さあ、行きましょう」

ヒビキたちは、お社の光に導かれて天空の島へと向かうのであった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る