第25話 コースト地方のクリスタル

 名もなき島に上陸したヒビキたち。

「ちゅぴ、あれは!」

「ぬしモンスターだ!」

すると、ダイオウイカをイメージしたぬしモンスターが現れた。

「ダイオウイカは、ヨーロッパに伝わる巨大な頭足類の伝説『クラーケン』はダイオウイカをモデルにしているとも考えられている。ダイオウホウズキイカとともに、世界最大級の無脊椎むせきつい動物どうぶつとして知られている。体長はダイオウホウズキイカよりずっと長いが、体重はダイオウホウズキイカと比べるとかなり軽い。属名Architeuthisは、古代ギリシア語: τευθίς『イカ』に、『最高位の、最たる』を意味する接頭辞 archi- をえたもの。和名ダイオウイカのダイオウは大王のこと。非常に大きなイカであり、日本での発見例は外套長約二メートル、しょくわんふくめると約七メートルにも達する。ヨーロッパで発見された個体群になると、特に大きなものは体長十八メートルをえたともいわれる。ダイオウホウズキイカとともに、世界最大級の無脊椎動物として知られている。直径三十センチメートルにもなる巨大な目を持ち、ダイオウホウズキイカのそれとともに、生物界で最大とされている。これによりごくわずかの光をもとらえ、深海の暗闇くらやみにおいても視力を発揮はっきできる。触手の長さと胴体どうたいの大きさに比べ、胴体どうたい先端せんたんの遊泳ひれが小さく筋肉中きんにくちゅう塩化えんかアンモニウムを大量に含んでいることから遊泳能力はあまりないと考えられてきた。北アメリカやヨーロッパ付近の大西洋、ハワイ島付近、日本では小笠原おがさわら諸島しょとう付近ふきんの太平洋など広い範囲はんいで発見例があるものの、深海に棲息せいそくするため、全体としては発見数が少なく、台風によって浜辺に打ち上げられたり、死骸しがい漂着ひょうちゃくするなどの発見例が大半である。漂着は、日本、ヨーロッパ各国、アフリカ各国、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどで報告されている。日本では、二〇一三年までは平均して二年に一度程度の頻度ひんどで報告されており、一九四一年から一九七八年までの三十七年間には二十個体が報告された。ただし、二〇一三年の冬は報告が極端に多く、七件が報告された。この原因としては、二〇〇六年の冬と同様の海水温状態が再来したとする説や、単にダイオウイカの知名度が上がったためであり過去にも報告されなかった漂着が多数あったはずだとする説などがある。生きている個体の目撃例もくげきれいはほとんどなく、その生きている映像は、日本の研究家が小笠原沖六百五十メートル付近に仕掛しかけた深海たてなわ捕獲ほかくしたダイオウイカを船上から撮影さつえいしたものが世界初とされている。この際の映像での体色はせき褐色かっしょくだったが、小笠原沖での深海映像では活発に活動する状態で他のイカと同様に体色も変化する為、光を反射はんしゃする黄金色こがねいろの体色であった。なお標本や死んで打ち上げられた個体は、表皮ががれ落ち、白く変色する。ダイオウイカについては、まだまだ生態、個体差ともに不明な点が多く、詳細しょうさいは今後の研究が待たれる状態である。天敵はマッコウクジラであると考えられている。その理由としてマッコウクジラのの内容物から本種の痕跡こんせきが多く発見されることと、頭部の皮膚ひふ吸盤きゅうばんあとやそのつめにより引きかれた傷が残っていることがげられる。ダイオウイカの吸盤には鋸状のかたが円形をなして備えられており、獲物を捕獲する際にはこれを相手の体に食い込ませることで強くからみつくと考えられている。また、弱った個体や死骸がサメやシャチ等、他の肉食生物のえさにされたり、幼体ようたい浮遊期ふゆうにもイカが多くの生物の餌になっていると考えられている。なお、ダイオウイカのたまごはクリーム色もしくは白色をしており、およそ一ミリメートル程度である。ニュージーランド近海での調査からは、ダイオウイカが捕食する獲物は、オレンジラフィーやホキといった魚や、アカイカ、深海棲しんかいすのイカなどであることが、胃の内容物などから明らかにされている」

「勇気と友情があれば、何でもできる!」

クリスタルをかけて、ヒビキたちとぬしモンスターによる戦いが始まった。

「僕がみんなを守って見せる!」

「私に任せて!」

「クリアーリフレクション!」

「リボンチェーン!」

ヒビキとチララで守備を固め、サクラとラビカでぬしモンスターを拘束こうそくする。

「決めるなら、今しかない!」

「ここからは、僕の出番!」

「ステージ・オン!」

「プリズムショット!」

「そよ風シュート!」

「フラワースパイラル!」

チララ・ナツ・ラビカによって、ぬしモンスターにダメージを与えた。

 そして、

「みんなの力よ、ここにつどえ!」

ヒビキ、ケンタ、サクラは力を合わせていく。

「トリプル・カラフル・ファンタジー!」

息をそろえて魔法まほうの筆をると、ぬしモンスターの撃退げきたいに成功した。

 「ちゅ、ちゅ、ちゅっぴー!」

と、チララはクリスタルのありかに察知。そこにたどり着くと、

「キャッチ!」

とクリスタルの回収に成功する。

「これは、水色のクリスタルだ!」

すると、水色のクリスタルから妖精ようせいが現れた。

「私は、水の妖精!ここを守っているの」

「確か、花の妖精はサイショー地方を守っているような…」

「そう!」

妖精たちは、ニュートピアの守り神となっているのだ。

そして、水の妖精が魔法を使ってきた。

「またあのおやしろだ!」

「来た!」

名もなき島の中心に、天空の島へと通じるお社が出てきた。

「さあ、行きましょう」

ヒビキたちは、お社の光に導かれて天空の島へと向かうのであった。

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