第23話 南国のカモメと壊れた船

 ヒビキたちを乗せたトリップ号は、南国の島であるココ島にたどり着いた。

看板かんばんには、『居住希望者求む!』と書かれている!」

「かつては居住地だったのだろうか?」

ヒビキとチララは、今のココ島は無人島だと気づく。

 すると、

「ピー!誰か助けてっピ!」

カモメがハイビスカスのモンスターにおそわれている光景を目撃もくげきした。

「ハイビスカスは、hibiscumかhibiscusは古いラテン語で、タチアオイの仲間を指す言葉であった。近代に入り、タチアオイ属と同じアオイ科に属する別の仲間=フヨウ属を指す学名へと転用された。ハイビスカスティーに用いられる花は、通常、ローゼルと呼ばれるフヨウ属のものである。日本では、そのなかでも熱帯や亜熱帯性あねったいせいのいくつかの種がとくにハイビスカスと呼ばれ、南国のイメージをまとった植物として広く親しまれている。園芸用・観賞用としていくつかの種がハイビスカスとして流通する。その代表的なものはブッソウゲである」

「行こう!」

「うん!」

現場に向かうと、雪だるまのモンスターにとらわれたアザラシの救出作戦が始まった。

すると、日差しが強くなってきた。

「僕がみんなを守って見せる!」

ヒビキは、サファイアのマジカルジュエルを魔法まほうの筆にセット。それを仲間たちに向けてると、

「クリアーリフレクション!」

ヒビキたちの周りに結界ができ、ダメージを最小限におさえた。

サクラは、ルビーのマジカルジュエルを魔法の筆にセット。それをモンスターに向けて振ると、

「フラワースパイラル!」

ラビカの魔法によって、モンスターを撃退することに成功した。

「カモメは、全長約四十三センチメートル、翼開張約百十七センチメートルである。頭部や体下面の羽衣は白い。背中やつばさ上面うわつらは青灰色の羽毛でおおわれる。尾羽おばね色彩しきさいも白い。初列風切の色彩は黒く、先端せんたんに白い斑紋はんもんが入る。くちばしは小型で細い。こうは細い。嘴や後肢の色彩は灰黄緑色や黄色で、嘴先端に不明瞭ふめいりょうな黒い斑紋が入る個体もいる。ようちょうは全身がはい褐色かっしょくの羽毛で被われ、かたを被う羽毛や翼上面の外縁がたん褐色かっしょくである。和名は幼鳥の斑紋がかごの目のように見える事が由来とされる。尾羽の先端が黒い。嘴は黒い。後肢の色彩はあわいピンク色である。夏季は頭部から頸部けいぶにかけて斑紋が無く、冬季は頭部から頸部にかけて淡褐色の斑点が入る」

「助けてくれてありがとうっピ!名前はピーコっピ!」

ピーコはヒビキたちに挨拶あいさつすると、

「港に向かう船がこわれてしまったっピ!誰か直してほしいっピ!」

とこんなお願いをする。

「俺にまかしとき!」

すると、ダイ大将がこれを承諾しょうだくした。

「早速修理を始めるっピ!」

「よっしゃ行くで!」

ダイ大将とピーコは、荒波によって壊れてしまった船を修理する。

 その頃、

「あれは、ヤシの実!」

「おいしそう!」

チララたちは、浜辺でヤシの実を見つけたようだ。

「ヤシの実は英語でココナッツと呼ばれているから…」

「ココ島の名前の由来だ!」

「ココナッツは、果実は繊維質せんいしつあつからに包まれ、その中に固い殻に包まれた大きな種子がある。種子の内部は大きな胚乳はいにゅうめられ、周縁部しゅうえんぶの固形胚乳と中心部の液状胚乳に分かれる。未熟果みじゅくかはこりこりした固形胚乳を生食するほか、液状胚乳をココナッツジュースとして飲用する。成熟果の胚乳をけずりとって乾燥かんそうさせたものはコプラと呼ばれ、ヤシ油の原料として重要である。洋菓子ようがしの材料とされるココナッツはコプラを細かくおろしたもので、甘味あまみをつけて使用することもある。生の成熟果の胚乳やコプラを水にひたして浸出しんしゅつえきみ出したものはココナッツミルクと呼ばれ、白色で脂肪分しぼうぶんを多くふくみ、熱帯各地で様々な料理の素材として重宝される。なお、植物の組織そしき培養ばいようの培地に使うココナッツミルクは未熟果実の液状胚乳のことであり、料理に使うコプラ由来のココナッツミルクとはことなる。外皮からはココナッツファイバーと呼ばれる強靭きょうじんな天然繊維が得られ、ロープやマットなどに加工される。殻は加工して食器や工芸品、あるいは未加工のまま燃料として利用される」

ヒビキとチララは、ココ島の名前の由来を解明した。

 すると、

「船が直ったっピ!」

「終わったで!」

壊れた船の修理が完了したようだ。

「さあ、ハミングタウンに帰ろう!」

「うん!」

ヒビキがスマートフォンで転送アプリを起動して、ピーコはハミングタウンに帰ったのであった。

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