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家業

先祖から代々、受け継がれた

ひとつの儀式として、

煙草は魔除けの意味を持つ。

そして、その煙は邪気を引き寄せ、

その吐息と共に祓う役割りがある。

世間様では、よく身体に悪いとされ、

今や嫌われるモノでしかないが、、

私の仕事は俗に、祓い屋と呼ばれる者だ。

無論、誰でも出来る訳ではない。

きちんと信仰し、鍛練を積んだ者にのみ、

その資格を与えられ、効果が発揮される。

私はこの業界では新人の身である為、

"SMOKY"

と呼称される。

これはそんな祓い屋家業のお話。

私の家は業界ではそれなりに名の知れたモノで、

この時代になっても、同業者や偽者を含め、

それらを生業とする者が、わんさかと居る。

家は基本には予約制で、

10年先まで予約がいっぱいだ。

家の領主は母親で、長女とコンビを組んでいる。

日本でも指折りの祓い師で有名で、

手に負えないモノを相手にするのが仕事だ。

母親はいつまで経っても若々しく、

長女は男勝りな、キリッとした人だ。

次に双子の姉妹が居て、姉妹で仕事をしている。

ふたりともアイドルの様な見た目であり、

可愛らしさが半端ない。

見た目では考えられないが、

姉妹でこの家の仕事を任されて居て、

沢山の人達を救ってきた。

御付きの人が沢山居て、基本その人達が世話をする。

まあ、修行中の人や、恩を返す為に支える人とか、

いろいろな人が御付き人の仕事をしている。

次は私。

家族の中で唯一の男で、

姉さん達には酷く扱われている。

いやいや、可愛がられている(笑)

小さな頃からいろいろなモノが見え、

怯える度に、姉さん達に怒られた。

男なのだからと、

そうして何やかんやでこうなった。

基本的にはボランティアの様な事をして、

軽い仕事をこなすのが役割だ。

簡単に言えば双子の姉さん達の仕事の受け流しを、

私がやるっていう感じではある。

仕事はなかなか難しく、まだまだ私の能力は弱い。

地道な努力で一歩ずつ、修行するしかない。

母さんや姉さん達の足元に等、到底及ばない。

でも、ゆっくりと、

いつか肩を並べられる様にしたい。

最後に妹。

小さいながらに強力な能力で、

家族の中では一番と呼ばれている。

そんな家族構成でおおくり致します。