7- マンドレイクくらい余裕ですよね???


【GM】  :というわけで、魔物知識判定どうぞ。

マンドレイクは魔物じゃけん!

まあマンドレイクのレベルは5だし余裕だよね!

知名度11、弱点値は16だよ!


メルリル :……(コロコロ)14

ティア  :……(コロコロ)8

リュシアン:……(コロコロ)9

ハクマ  :……(コロコロ)2【1.1】 (※ファンブル)


【GM】  :え、まってまってまって!? ちょっと待って!? 弱点値抜けてないぞ!?

メルリルが一応マンドレイクの情報は抜いているけど、弱点は知らないなこいつら。しかもハクマはファンブルだから全く知らないぞ!? まじかよ!?

レベルが2も低いのに、マンドレイクで弱点抜かないとは考えてなかったぞ………ま、まじかよ……。

マンドレイクをもとに考えたシナリオなんだけどなぁ…?


一応、マンドレイクの魔物データはこうなってます……。


【マンドレイク】

 HP45 MP36 回避11/防護点2

 <特殊スキル:悲鳴>

 ダメージを与えた際、30m範囲に及ぶ悲鳴をあげる。

 悲鳴を聞いたものは即座に生命抵抗/精神抵抗判定を行う。

 失敗した場合、気絶/1ラウンド行動不可と回避マイナスのペナルティを受ける。

(※GM注:マンドレイクの魔物データは、SW2.5のルールにのっとり、2.0からコンバートした魔物データを使用しています)



**********



ミリカ  :「(じとぉっとした目で)……実はみんなマンドレイク抜きたくないんじゃなーい?」


メルリル :「お、お仕事ですからっ! でも腰が痛くなるのはちょっと……」


ハクマ  :「オレたちはギルマスから頼まれただけだから、詳しい抜き方とかはちょっと……おそらく現地で聞けってことだと思うんだ!」


ティア  :「ま、あなたが許可しないってことでしたら、一筆したためてくれたらギルマスに伝えますよ。どうします?」


ミリカ  :「そうだなあ……まあ4本くらいなら……あんまり奥まで行かないならいいかなー?」


メルリル :「奥には危険な魔物がいるんですか?」


ミリカ  :「ん? そんなことないよ。ただ……マンドレイクがたくさんはえてるし……。マンドレイクって……人を狂わす力があるから。危ないから、心配っていうだけだよ」


メルリル :「なるほど……」


ミリカ  :「それにあなたたち……マンドレイクのこと知らないじゃない!?(さっきの魔物知識判定のことをさしながら)

ハクマさんとか致命的に知らなかったぽいよ!? ねえ!?」


メルリル :「ハ、ハクマさんには私が徹底的に教えますから!」


ミリカ  :「ホントにぃー…? まあ、ムリしてとろうとしすぎなかったら大丈夫だと思うけどー」


メルリル :「私たちも、ギルドマスターから頼まれた本数しか収穫しないので乱獲などはしませんよ。お約束します」


ミリカ  :「うーんうーん…そっか、わかったよ。ただ、マンドレイクの声には十分気をつけてね? あれで発狂しちゃう人もいるんだから」


メルリル :「発狂……なるほど」



**********


【GM】  :まあこの魔物データには「金切り声をあげて精神に支障をきたす」ってことだけ書いてるんだけどさ……私たちの界隈ではマンドレイクの声を聞いたら発狂するっていう常識があるんだ……だから「精神抵抗が低い一般人は」発狂するものと定義させていただくッ!


冒険者が戦うときは魔物データに沿うけどね!


GMはさ……マンドレイクについて真剣に年末年始ずっと考察していたことがあるからさ……ここは譲れないんだ……

(※GM注:とあるカクヨム自主企画がきっかけで、マンドレイクことマンドラゴラに異常に詳しくなったGM。そういえばマンドレイクの和名は「恋茄子」っていうんですよ、マンドレイクの豆知識ならぬ種知識です)



**********



ハクマ  :「とりあえずあれだろ? 森の中にはいる約束事としては、 『たくさんとらない』

『なるべく入口付近のものを抜く』 こういうことだろ?」


メルリル :「それでよろしいですか?」


ミリカ  :「うん! マンドレイクを深追いしなければ大丈夫だと思う。さっきも言ったけど、マンドレイクってお金になるから、盗賊さんたちが薬草園に入り込んだりするんだけど……欲を出してマンドレイクをもっと、もっとーっていって、欲を出し過ぎて発狂しちゃう人たちが昔からいるの。そこを守ってくれるなら大丈夫だよ」


ハクマ  :「俺たちはギルドマスターから正式に依頼されてここにきてるんだ! 金に目がくら……金に……ん?? 」


メルリル :「金に目がくらんだりしない?」


ハクマ  :「そう、そう! メルリルの言うとおりだ!」


メルリル :「ハクマさんはいつも賢いですね」とハクマの頭をなでなでする。


ハクマ  :「(自慢げに)そうだ、俺は賢いんだ! もっと撫でてくれ!」


ミリカ  :「仲がいいんだねっ!」目をきらきらさせて二人を見る。

「あれあれ? でもメルリルさん? は、そこののメリアの男の人…リュシアンさんととつきあってるんじゃないの? 同じ耳飾りつけてるよね?」


メルリル :「い、いいえ!? 私たちは少し付き合いが長いだけで、そんな大した仲じゃないですよっ!」


リュシアン:「(肩をすくめて)大した仲じゃない、そうですよ……」


ハクマ  :「二人は……まあ、見ての通り仲良しってことだな!」


ティア  :ずっと黙っていたが、厳しい声音で

「……ねえ管理人、それ、仕事に関係あります?」


ミリカ  :「んんー? メリアにとって大事な人がいるかどうかっていうのは大事なことだよー? 特に短命種は……」


ティア  :話を遮って「もう一度言いますよ、『仕事』に関係、あります?」


ミリカ  :「え、えぇ……?」


メルリル :「(困った様子で)ど、どうしたんですかティアさん!?」


リュシアン:「ま、まあまあ。許可は頂けたようですし……」


ミリカ  :「あ、え、えっと、それじゃあ簡単な地図渡すね!」



**********



【GM】  :ティアさんがミリカを超警戒している…。すごい警戒している…。GMがティアさんこわくなってきたよ…。


そんなわけでミリカが薬草園のマップをくれるよ。すごい簡易的だよ。


 ◆入口から奥のエリアまでまっすぐに続く道。

 ◆道の途中で左右に一か所ずつ分かている。

 ◆道の右がAエリア、左をBエリア、一番奥がCエリア。


メルリル :マンドレイクはどこにあるんですか?


【GM】  :薬草園の中にはいって、右手に小さな薬草園があって、左手に小屋があって、奥にまた別の薬草園があるイメージです。


メルリル :Bの小屋というのは?


【GM】  :管理小屋、というか休憩小屋みたいなもの。農作業用のものとか、前の管理人のものとか、ミリカがつけてる管理帳みたいなのがあるんですわ。



**********



メルリル :「マンドレイク以外に危険な魔物がいたりはしないのですか?」


ミリカ  :「うん、そこはちゃんと管理してるからね! みんなのとこのギルマスと管理してるから、魔物対策はしっかりしてるよ!」


メルリル :「うーん。となると妖精剣士さんは一体どうしたんでしょうか。ここに来るまでに何かあったのか、ただたたんに帰りが遅くなっただけでしょうか? もしかしたらそれか…いえ、これは今はいいでしょう。ただの憶測でしかありませんし」


ミリカ  :「うーん、まぁ、わたしのところに立ち寄らないで入っちゃった場合がないわけじゃないんだよね。わたしもあちこち管理してるところあるからこの家にずっといるわけじゃないしさ!」



**********



【GM】  :メリアの短命種はせっかちということなので、多分ミリカもこの家の中でジーッとしてるということは多分ないです。他の薬草畑もいくつも管理して、いっつも忙しくあちこちで働いています。


メルリル :ええ子や……


リュシアン:いい子だなあ


ティア  :(なんでこんなに気に入らないんだろう…)



**********



メルリル :「そうですね、それでは私たちはそろそろ失礼して行きましょうか」


リュシアン:「時間は早いにこしたことはないですしね……それはそれとして、ワインの話をしましょうかっ! さあっ!」


ミリカ  :「うん! いいよいいよ! メリアの里でつくった特別な果実を使ったワインがあるんだよ! 飲んでく?」


リュシアン:「ぜひっ!!」


ティア  :「リュシアンさぁーん?」といって銃口を頭にがりっと。


リュシアン:「えっと、また今度! また次の機会に…!」


ミリカ  :「わかった、また今度ね!……でもわかってるよね、時間は有限だからね?」真面目な顔をして。

「同じメリアだから……わかってるよね?」


リュシアン:「……ええ、わかっていますよ。それでは、薬草園に行ってきますね」


ミリカ  :「……うん。行ってらっしゃい。気をつけて!」

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