第75話 なぜ、ラノベに異世界ものが多いのか

『おいシズ、この世界の食事マナーがさっぱり解らないんだが、、、、おい、シズ、、、、、シズさーん?」


『、、、GF、さっきはごめんなさい、反省しています、もう忘れてください」


『どうしたんだよシズ、俺は気にしてないから、大丈夫だから」


『そう言うと思ってましたわ、GFはお優しいから」


『そう思うなら、取り急ぎ助けてくれ、マナーがさっぱり解らん」


『そうですね、この時代のテーブルマナーは、概ね現世の西洋料理と変わらないようです、むしろ、少しラフなくらいですから、あまり気にせず食事をしても大丈夫のようですよ」


 そうなのか?、それなら、ナイフとフォークくらいなら問題ないのかな?

 テーブルを見ると、ナイフ、フォーク、スプーン、ヘラ、、、、ヘラ?

 なんか見たことのない食器があるぞ?

 なんなんだ、この先端が三角形の変な食器は。

 あえて言うなら、もんじゃ焼きの時に使う小さなヘラだな、どう使うんだ?

 とりあえず、もう酒と前菜が出てきてしまったから、後回しにするが、、、。


『それでは会食会を始めます、今夜は私の近しい人だけの食卓ですので、、リラックスして食事を楽しんでください」


 乾杯が終わると、前菜を口に押し込む。

 いやあ、もう、このヘラが気になって仕方がない。

 

『シズ、、、a;oin@aer @aeie]


 あれ、うまく小声が出来ない、、、ああ、口に物が入っていると話せないのか、っておいおい、みんなもんじゃ焼きのヘラを取り始めたよ、いきなり?


『雄介様、このヘラは、こうして使うようですよ」


 おお!玲子君、ナイス!

 って、これって、、、、もんじゃ焼きだよな?


「おや、ユウスケ様はモンジャはお嫌いか?」


「あ、この国でも、これはモンジャって言うんだな」


「おや、ニッポーでもモンジャはあるのですか?」


 ああ、もう、ぐちゃぐちゃだな、この世界は。

 高級料理の中に、関東の庶民料理が何で入っているんだ?


『GF、これはエラーサイトではよくあることなんです、ほんの少しだけ、お互いの世界観が共鳴することがあるんです」


『ん?、共鳴?、お互いの文化が交差すると言うことか?」


『文化、というか、ノスタルジーと言った方がいいかもしれません、この世界のイメージが、そのままGFの世界で影響を受けている事ってありませんか?」


 、、、、ああ、影響も何も、俺のいた世界では、この世界のようなイメージの、ゲームやライトノベル作品って多いよな、もしかして、それってそう言うことなのか?

 たしかに、日本人って、この世界観で何十年も物語を書く人が多いし、飽きることもない、この世界のイメージが強いと言うことなのか?


『それは多分、それだけではないと思います、GFのいた世界も、かなりこの世界に近いのです。」


『どういうことだ?」



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