第11話 ラブアンゲリオン~LOVEストーリーは突然に~

今の妻と出会う前にA子と付き合っていた


しかし仕事が上手く行かず経済的に困窮していた時


知り合いの資産家の娘を紹介された


私はA子に別れて欲しいと言った


A子は最後に求めて来た・・・




私と妻の間には4歳の娘が居る


新居も構えていてその近くのこども園に娘を預けた


妻は専業主婦で娘のこども園への送り迎えや


炊事・洗濯・掃除などの家事全般もそつなくこなし


私にはもったいない位の素敵な妻だった




ある日


妻が風邪を引き体調不良で娘を迎えに行けない日があり


私が仕事を早く切り上げこども園に迎えに行った




「パパ~」




ん?娘?




「パパ~パパ~」


私の方を指さしながら


しきりにパパと呼ぶ女の子




ん?誰の子だろう・・・




「パパ」


娘がかばんに帽子・水筒を持ってやって来た


私は不思議な感覚を抱きつつ


あの子は誰なんだろう・・・


私は娘に問うてみた




すると娘はこう言った


「私のお姉ちゃんで名前はアスカちゃんだよっ」




えっ?


娘は続けざまに


「アスカちゃんのお母さんはあの人だよ」


そう言って娘が指す方向には


見覚えのある女性が・・・




「A子?」




・予告・


ひょっとしてあの時の・・・


A子は言う


「あの女の子供には負けないで」


A子の娘アスカの事を「お姉ちゃん」と慕う娘


しかしこの事はこれから始まる物語の序章に過ぎなかった




次回「瞬間、体、重ねて」




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