喜多嶋隆

 不意に思い出したので。


 前触れもなくコバルト回帰(笑)


 なんとなく『ポニーテールは振り向かない』のドラマ版を思いだし(唐突に)。


 そう言えば、大映ドラマって、思い切り良すぎるくらい、原作解離だったよな、とか。

 

「あの道この道」(吉屋信子:ドラマ『乳姉妹』の原作)なんて、原作どこ行った? という(^-^;

 まあ、ナレーションで『ベースに』って言いきっちゃっているからある意味、間違ってないけど。


 話を戻して。


 大映ドラマか分かんないけど、「天使のアッパーカット」もドラマ化してるし、「レタスと剣」もコミカライズしてたり、他にあったかな?


 この時代だと、ラノベとして(カテゴリーとして良いのかは判断に迷うけど)わりとメディアミックスしてる作家さんですね、たぶん。


 で、こーじーが最初に読んだのは「ファーストキスまであと5分」を雑誌コバルトで。

 連載途中で話としてはけっこう後半だったと思う。

 ちょっと内容覚えていないけど、それをきっかけに、単行本買ったので(全2巻「スローダンスは制服で」)。


 あれ? これってシリーズ名とかあるよね、別に。

 →wikiへGO!


「HB物語」というのが本タイトルらしいです。


 そういえば、主人公の「パセリ(本名)」が(女子高生コピーライターです)コピーを書くときにHBの鉛筆で書いていた記憶がある。

 柔道が強くて(名前でいじめを受けたのでその防衛として習っていたら強くなっちゃった)、でも可愛くて、正義感が強くて、という、なにこのカッコかわいいJK?!


 で、そのそこ(笑)の幼馴染みの男の子と、超カッコいいバンドマンだか音楽プロデューサーだかの大人イケメンに挟まれて、揺れ動く恋模様をバックに、コピーライターとして成長していく、という物語です。


 まあ、喜多嶋隆のヒロインはほぼ、正義感や信念が強くて、不条理な状況に対してへこたれず抵抗し、かつ可愛い、という感じですが。


 わりとネガティブ系、もしくは、平均的な容姿で、ほわほわドジっ子的なヒロインが「ハイスペ学園アイドルに何故かもてちゃって」的なストーリーが多かった中で、カッコかわいいヒロインは爽快だったかも。


 ↑この文章の中盤って、男の子に置き換えると今ドキのラブコメのタイトルっぽい(笑)

 時代は繰り返す?


 で、「あ、この人って、あのドラマの原作者なんだ」と気付いて、買ってみました……をい!? 原作どこ行った? となるわけですが。


 あと、「ポニーテール~」はコバルト層とは違うことを意識してるのか、少し大人っぽい内容ですが。

 

 何と言うか、それなりに社会に折り合いをつけるのが大人だろうけど、そう上手く出来ない大人若者のお話、的な?

 でも、彼らなりにも信念や理屈があって、その中でもがいている……という記憶がある。

 あれ? こんな話だった?

 ベースは「一流バントマンを目指す若者の物語」ですが。あと、舞台はアメリカです。


 他にも作品はありますが、やっぱり一番好きなのは「HB物語」かなあ。


 言葉の持つ力、というか、わずか数文字にも思いをのせて届けることができる、というコピーの信念というか、「ことば」の力強さを教えてもらった作品です。


 



 

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