第3話③バースデー・プレゼント

“あ!ヤバい事聞いちゃったかな?”


「彼女はいませんよ。もちろん独身です。……川嶋さんでも、気になるんですね」

「ごっ、ごめんなさい!そんなつもりは──」

「川嶋さんも、彼氏いないんですよね?」

「……はい」

「川嶋さんさえ良ければ、食事の後ホテルにでも行きますか?」

「院長先生!!冗談は止めてください!!!」

「アハハ!冗談ですよ」

圭一は、子どものような笑顔を見せた。


圭一は、真面目で賢(かしこ)く明るい性格のため、職員や患者等みんなから慕(した)われていた。

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