第1話「十人十色のフッド達」



GM「では早速フッドの紹介に移りましょう」

PL/A「え!? PC紹介ではないのですか?」


GM「今回皆さんは『フッド』を名乗っていただきます」

  「まあ、フードをかぶっているだけなので普通のPCと変わりませんのであまり気になさらずに」

PL/B「(Aに)まあこのGMはちょっと特殊なので気にせずに行くといいよ」

PL/C「多分、シナリオ中にも何度もおどろくことになると思うよ」

PL/D「慣れてるPLでも驚くことになるとおもいます・・・」


GM「『フッド』というのはアルフレイム大陸でよくみられる妖魔の一種です」

  「ルルブ1のP437にはこうあります【容姿は醜く、自らの姿を嫌悪しておりみなフードをかぶって姿を隠しています。美しいものを憎み特にエルフや人間を殺すことに喜びを感じています】と」

PL/A「えええ!? そんなモンスターをPCにするのですか?」

GM「いえいえ 皆さんは普通の冒険者です」

  「ただ、ゆえあって、フッドのふりをして、ある冒険をしていただくだけです」

  「では、簡単に導入をしていきましょう」

  「途中まで同じなので、軽い気持ちで聞いていてください」

PL一同「はい(^^」


GM「皆さんは各々ある程度腕を上げたぼっちの冒険者です。」

  「が、腕を上げすぎたせいか、君たちの仲間はいずれももう冒険をしていません」

  「あるものは死に、あるものは引退し、あるものは人の世界を裏切り、あるものは寿退社をしました」


PL/A「え!? そんなに激しい経歴が!? PC達はまだ知り合っていないのですか?」


GM「その通りです。PC達は現在ぼっちで冒険をしています。きっとなにがしかの【冒険を続ける理由】があるのでしょう」

  「それはさておき、簡単な護衛の仕事を終え、自分の拠点とする街へと戻る途中の出来事です」

  「行き倒れたフード姿の人を見かけます。いかがいたしますか? ちなみにほっておくとシナリオ終了になります。 以後、ご見学に回ってください」


PL/A「え!? は、はや!? じゃあ、その人の様子を見ます」


GM「協力的なPLさんって素晴らしいですね。いつもは依頼を断られた後のシナリオを用意しているのですが、タイトルが変わってしまうので、とてもありがたいです」

  「では、その人物はフレイルを持っていたり、剣を持っていたり、とPCごとにちょっとづつ違うのですが言ってることは基本同じです」



 ~行き倒れさんとの会話~


行き倒れ「きみは冒険者かね? 私は、野蛮な者たちにおそわれる村を助けようとして道半ばで倒れた哀しい冒険者なのだが・・・」

GM「彼らはいずれも激しい戦闘後のようで、もうすでに余命があまりないことがPC達にはわかるでしょう」

行き倒れ「話をすると長くなるが、【君】に頼みがあるのだ」

GM「と、アイテムを渡してこう言ってきます」

  「アイテムやその他はあらかじめ送っておいた通りであります」


PL/A「え!? あ、ああ このアイテムはそういうこと!?」

GM「ではPL/Aさんの前の人物から」

GM「では、〈たどたどしい〉タイタンフレイルカスタム+1とフード付きのマントを差し出しながらこういうでしょう」

行き倒れ「【君】はこれから【タイタンフッド】を名乗るのだ!」と


PL/A→タイタン「え!? な、なんで!?」

タイタン「ああ!? 名前変わってる!?」

タイタン「わかりました・・」

GM「あ、【たどたどしい】という【アビスカース】があるので、たどたどしく喋ってもらっていいですよ」

  「『おで、こでからタイタンフッドになるど』とかでいいです」

タイタン「なんで、そんな面白い語尾に・・?」

PL/B「当然、フッドだから、語尾は【~~ど】なんじゃ・・・」

PL/C「うわあ・・・ ぼくらもあれになるの・・・?」

PL/D「ゴブリンとかじゃなくて良かったですね 語尾が~~ゴブになるところでした」


GM「フッドのふりをしています、といちいち言うのが面倒だと思うので、語尾で表現してください 普通に【判っている】人たち同士でしゃべる分には普通にしゃべってもいいと思います。あと、面倒じゃなければ後で付け足してもよいかと」


タイタン「では、やってみましょう」

   「お、おで! これからタイタンフッドだど! そして、村を救うんだど!」


全員『おおー!』(ぱちぱちぱち


タイタン「これはこれで楽しいですね!」


GM「では皆さんには事前に渡しておいたデータ通りのアイテムを渡されます」

PL/B「じゃあ、私は首切り刀だからサーベルフッドですね」

PL/D「私はルーンフォークなので・・・?」

GM「勿論、ルーンフッドですね!(大喜」

PL/C「なんで、そんなに嬉しそうなの・・・? じゃあボクは? バードフッドとかホッグフッド?」

GM「何をおっしゃる データの一番最後にちゃんと明記しておいたじゃないですか?」

PL/C「・・・んン? (ぶはっ! 突然噴き出す)え!? これをいうの?」


GM「勿論ですね!」

PL/C「ぼ・・ぼくは・・・ その・・・」

サーベル「言いにくそうだな・・?」

ルーン「レプラコーンフッド? それともなにかの歌や楽器・・・?」


PL/C→シール「ぼ、ボクは、コンシールセルフッドだ! 長いよ!」

タイタン「・・・なんか僕が一番ちゃんとした名前に思えてきました・・」


GM「では、高レベルの定番 個別チュートリアル戦闘に

まいりませう」


 ~第2話に続く~

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る