3ed song

セミが休むことを知らず鳴き続ける

それにつられてここ数日暑い日ばかり

さっき入れたはずの麦茶の氷が

もう溶けてきた


カーテンを揺らす風が

視界のはしっこのほうで動いている


なにも考えずに

ただぼんやりと窓の外を眺めていると

どこからか懐かしい香りが迷い込んできた


それにつられるかのように

ふと映像が頭を横切った気がした


あれはいつかの記憶


ただ覚えている事があるとすれば


それは――


なんだったんだろう?



まぁいっか


とりあえず出かけようか


あの思い出の記憶のカケラをさがしに

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