失ったもの

巫楽奏華(うどんこ)

佐倉 綾(さくら あや)

“わたし”のありふれた日常

 わたしは異端だと思う...

 どこにでも居るような人間だけど、少し周りと違う特別な秘密がある。

 それは...“何度も転生を繰り返す”こと

 今だと、小説とかでよくある話

 在り来たりなものだとわたしも思っていた

 ただ、不思議なことがいくつもある

 それは...

  ・記憶を受け継ぐ

  ・現代転生

  ・異世界にも転生

  ・異世界と現代の自由な転移が可能

 他にもまだまだあるのだけど、今はいいよね


 わたしの容姿も異端の一つ

 わたしは男だ

 艶のあるサラサラとした黒髪

 肩まである前髪サイド

 ショートカットだけれど一見すると女子にも見える髪型

 目は垂れ目に近い感じの童顔

 身長も160cmあるかどうか

 この容姿はどの時代でも引き継がれるみたい

 わたしは困らないけど、親には疑問を思われることが度々あったが、容姿の修正は多少されているみたい

 こればかりは自由に変えられないようだ

もう一つ変わらないものがある

 それは“名前”だ

 何の因果か分からないが名前が変わらない

 わたしは佐倉 綾さくら あやと言う

 どの時代でも【あや】という名前になる

 異世界では【アーヤ】となるみたいだ

 可愛いとは思うが不思議で仕方がない

 以上の要因からから女子と勘違いされる事が多々ある

 実際、男子から告白されたことも...もう諦めたから良いのだけれど...


 わたしのことを長々と話したけれど、これからの話は、わたしの物語ではない

 他の主人公を主にした話だ

 わたしはただの傍観者

 介入する予定は分からないけど、わたしはもう飽きた 

勇者に時には魔王に時には無能として追放されて最強に、成り上がりのような設定の物語

帝国の皇帝のたくさん居る子供の中の一人として色々なことに巻き込まれて仕方なく力を解放

異世界知識をフル動員した統治をしたりと 

何かと無双やしたい放題してきた今、わたしは主人公にはなりたくないと思った

 だから、これはわたしから見る他の主人公たちの物語

 








 何か...わたしは何かを忘れているのかもしれない...大切なもの.....?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る