栄光への懸け橋~世界大戦を駆け抜けた最後の帝国~
@risakoumitu
第一章 幼少期編
第1話 神様との遭遇
俺は三十二歳独身、今はしがない化学メーカーで働く研究員だ。
勿論未婚。彼女も居た事がない。会社から徒歩1分のマンションで一人暮らしをしている社畜だ。
悔しく無いんだもん!交差点でカップルが腕を組んでいるの見て悔しがってなんて無いヨ? 別にいいもんっ高給取だもん人生金が全てだもんっ
彼女ほしいぃ いちゃいちゃしたい……
ごっほんっ兎も角、俺は親に流されるがままに中学受験をして難関名門中高一貫校に入り、一応某最高学府には進学した。
そこそこ頑張って、そこそこ楽しく学生生活も過ごせた。部活は歴史研究会っていう部ですらなかったけどまあそこはいいや
兎に角、言いたいのは特段後悔は無いって事。
そして、某大手化学メーカーに研究員として就職し、そこから何社か渡り歩いてなんだかんな今は新卒採用されたとこに出戻りだ。
業務は忙しく残業月100hは通常営業だが会社は安定している。
だがしかし……
「……なんだろう。彼女ほしい…」
終電過ぎの夜道、交差点を渡っていた。
その時だった。
ブオオオオオオオオオオン!
大きなエンジン音が聞こえる。
「……何だ?煩いなあ…」
しかしすぐ興味を無くして歩き出す。
「おい!危ないぞ!トラック来てる!逃げろっ」
何か叫んでいる?
「おいっ!気付けyoーー」
ん?俺に叫んでいるのか?如何したんだろう。
「よいっしょっと」
重い腰をゆっくりと振り返ると、視界一杯に大型トラックがいる。
「あぁ…よくあるやつか」
運転席には居眠りをした中年の男性がいる。
「しょうがねえ…来世に期待だな」
瞬きする暇もなく、衝撃を受けて……死んだ。
ん、何だろぽかぽかするなあ。
……死んだ?死んだよな?確実に死んだよね????
目を見開くと
「お? これはこれは珍妙な器をしとるわい」
神様?なんだか神っぽい格好の御爺さんがそこにいた。
「……ええと、あなたは?」
「誰が爺じゃいまだ300万年のピチピチじゃい」
そのリング似合ってないなあ……
「お主の魂やたらとでかいな。あと余計なお世話じゃい」
「……あの、死んだんですよね自分って」
「うん。たぶんそうなんじゃぬかい?」
「適当だなあ……」
御爺さんの適当さに苦い笑みを微かに頰に含みつつも、何やら調べている様子なのでじっと待っていると、神様(仮)は額に手を当てつつ徐に話し出した。
ていうか神様だよね??
「所謂神じゃよ。わしらは」
え? 心の声読めるんか。便利な能力だな
「うむ。わしは地球で言えばワシは神様じゃよ。だからこれくらいはできるわい」
ふーん。
「 お主信じていぬな?」
いやいや、信じます!信じます!
「まあなんでも構わんが、これからの手続きを話すがよいな?」
「はい」
「まあ、まずお主は普通に交通事故で死んだ。これは間違いない。意見の相違はないな?」
「はい、確かに異論ありません。」
「本来ならば地球の規則に則って、魂を分解したり色々あるんだが、何故かお主は魂の自動サイクルから拒絶されたようだ。原因は生誕時と魂の総量も密度も桁違いに増えてるからじゃ。原因は事故の衝突の際に浮かんでいる魂の残骸見たいなものがお主の魂に吸収されたからじゃ。」
「はあぁ……なるほどよくわからん 」
「兎に角一度サイクルから外れてしまうとそこの世界では受け付けぬ(正確にはわしが面倒なだけなんじゃが)」
……マジか。自分はこれからどうなるんですか?
「早速喋ることを省きおった…まあよい続けるぞ
外れた魂は魂に機能を付加してまた別の世界にぶち込めば良い」
ほう、なるほどでも機能付加とは何でしょうか?
「不老不死とか万物の知識庫、憑依とかじゃい」
「ならそれ全部ください」
「いやそんなほいほいいくつもぶち込める代物じゃnai……
ほう拡張せぬでも入るな…貴重なサンpu……いやモルmot……ごっほんっ前代未聞の悲惨な事故の被害者なのじゃし少しくらいまあバレぬか」
「今サンプルとか、モルモットとか確実に言おうとしてましたよね??」
まあいいや。
「そう言ってくれると助かるわい。兎に角お主はこれから転生するんじゃが如何いう世界が良いかい?できればおぬしのおった世界と近いのが助かるのう。」
うーん。そんなこと言われてもなあ…
「じゃあそうだなこの100年前の世界の辺りはどうじゃい?」
「あっなら大正天皇に生まれて、完全に健康体で超絶イケメンかつ身長180cmに生まれるようにして欲しいです。あと1900年で天皇につけるようにして欲しいのと…
あと現代価値数億円相当を自由に使えるようにしてほしいし…」
「なんだか強欲な人間だのう」
「決まったものは仕方ないですしそれなら自分のしたい事めい一杯しますよ」
「まあ、せっかくじゃし三大権能とお主のその辺はうまいことやっとくわい」
おー、神様太っ腹。三大権能って不老不死とか万物の知識庫、憑依のことです?
「そうじゃよ。」
「あっ忘れてた。性病には絶対にかからないようにしといてください」
「いやお主健康体って言っておったじゃろ」
「じゃあ設定も終わったしぶち込むぞい。精々暴れまわってわしを楽しませてくれるのを期待してるでのう。よし、えいぃ!ぽちっとな。」
「締まりがないなあ……」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます