第5話 湊かなえ『サファイア』
あらすじ
あなたの「恩」は、一度も忘れたことがなかった―「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」。わたしは恋人に人生初のおねだりをした…(「サファイア」より)。林田万砂子(五十歳・主婦)は子ども用歯磨き粉の「ムーンラビットイチゴ味」がいかに素晴らしいかを、わたしに得々と話し始めたが…(「真珠」より)。人間の摩訶不思議で切ない出逢いと別れを、己の罪悪と愛と夢を描いた傑作短篇集。
短編集だが、サファイアは、あっと息を飲んだ。
付き合っていた彼氏がいた。小さい頃から自分が欲しい物を人に言ったことがなかった彼女。
でも、思い切って、彼氏に「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」と言った。
彼氏は指輪を買うためにバイトをするが、そのバイトは闇バイト。
そして、そのバイトがきっかけで、彼は死んでしまう。
彼は殺されたのか、事故だったのか。
結末は……
最後の短編集「ガーネット」にある手紙を読み、切ない気持ちになった。
大好きな彼は、最後まで彼女を愛していたことは証明されたから、より切ない気持ちになった。
彼女の後悔と罪悪感、人を愛していたことをうまく書いていた作品でした。
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