日暮れ前の

叩きつけるような風の寒さを

きみは知っているかい


吐息と雲と雪の

なんと白いことかを

きみは知っているかい


吸い込む息の

張り裂けるような痛みを

きみはしっているかい


飲み干した缶の

手の中で失っていく温度の切なさを

きみはしっているかい


そんなちいさな憂鬱が

たまらなく幸せであることを

きみはしっているかい

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