クーラーボックス





 もしこの夏を咀嚼したなら


 奥歯で砂を噛むような


 気がするくらいに海へいったね


 君の黒いオンボロの


 後部座席に積んである


 冗談みたいに大きな水色の箱


 あけたらきっと生臭い思い出と


 ばかみたいに綺麗な朝焼けが詰まってる


 


 


 


 

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