ウィル

●ウィル

Will

真名:William=Hunter/ウィリアム・ハンター

二つ名:無し

魂の色:橙色/魔力自然回復力が高い

種族:魔女

生年月日:2004年/アメリカ

没年月日:2018年/高圧縮魔力保持の人体耐久実験により死亡

魔力最大値:415

身長:169cm

外見年齢:20歳前後

使用魔法

・爆発の魔法

・テレパシーの魔法(子機)

特徴:

裏アメリカ世界最大の連合国『R.Cリバース・カロライナ』の元実験体。

現在裏世界中を騒がせている大量破壊兵器『魔力爆弾』は彼を研究した末に開発されたものである。

彼の取材時に同席していたフラン・ヴァルキリーの談によると、

【圧縮された魔力は約『40,000』。起爆すると一気に解放される。推定でも、半径5キロ圏内の『魂』は全て飲み込まれて消し飛ぶ。8キロ圏内でも重度の魔力不全、生物は心神喪失、記憶障害の可能性あり。12キロ圏内まで、魔力障害。20キロ圏内まで、魔力インフラの完全断絶。一度炸裂したら復旧には数十年。……都市部全域を壊滅させる、最悪の兵器よ】

とのこと。R.C当局の発表よりやや誇張されていると感じたが、いずれにせよこれまでの裏世界の価値観を根底からひっくり返す、恐るべき兵器である。

彼はそんな爆発を任意で、魔力の消費のみで、自身を中心に発生させることができる。裏世界人類最強の兵器を、カヴンも所持しているということになる。しかもややこしい手続きなど一切なく、カヴン議会が一致すれば即座に、テレポートの魔法によって世界中どこでも、彼の爆発は引き起こされる可能性がある。

これにより、裏世界のパワーバランスは歪な形で安定することになった。R.Cも、実効支配地域をアメリカ大陸に限定し、裏世界統一ではなく大陸統一への路線へ変更を余儀なくされた。

カヴンが彼を保有している間は、裏世界での最終戦争は起こらない……と願って良いだろう。

無口で真面目な青年である。コミックのヒーローのようなツンツン頭は、爆発の魔法の影響なのかもしれない。

彼はR.Cから助け出された後、メルティスにて魔女学校ソーサリウムに通うことになる。その真面目さを評価され、そして魔法の特別性と危険性、対外的な影響力から、卒業後は議会メンバーとなった。ヒヨリを例外とするなら、卒業生枠としてはメルティに次いでふたり目である。

しかし、実験体であった影響か、魔女であるのにも関わらず、扱える魔法は自身の爆発の魔法のみで、あとは全魔女共通であるテレパシーの魔法が使えるのみ。テレキネシスやテレポートといった基本の魔法も使えず、魔力量も特別多い訳でもない。

カヴンでの役割は、正にその魔法を使った抑止力である。有事の際は、軍事担当のレヴェリーナによって運用されるだろう。彼女達は人間ではなく『魔女』。その際は一切の躊躇なく、また勧告も無く落とされる筈だ。

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