魔女名鑑:カヴン議会現メンバー
『愛の魔女』イザベラ・エンブレイス
✡カヴン議会メンバーとは:
正確には、世界各地に
このカヴンは総勢数百万人の構成員が居り、魔女だけでなく死神や巫女、怪物も所属しており、さらには多数の人間も与し、いくつかの企業も傘下に収めている。各地の魔力発電所の運営や魔力インフラも手中にあり、裏世界法務局や祓魔協会とも接点がある。魔力家電や魔導具を始めとした製品に、祈械を使った兵器を開発・保有・独占している。正に裏世界の支配者組織と言って良い。
そんな組織の、最高意思決定機関がカヴン議会である。ヴァルプルギスの夜と呼ばれる会議によって、カヴン全体の方針を決めていく。
メンバーは全部で13人。これは古くからの慣習であると共に、『力の多様性』を象徴している。知力に長けた者も居れば、武力、資力、権力など、その方向性は様々だが、皆一様に『強者』であることが要件だ。
今の所は、その力は人類へは向けられていない。それは議会の総意なのか、単なる幸運なのか。
願わくば、その強大な力が人類を脅かすことのないように。
※『半人半妖』キャサリン・アンドレオについては、ここではなく別の項で紹介する。
✡✡✡
●イザベラ・エンブレイス
Isabella=Embrace
真名:Elisabeth=Jones/エリザベス・ジョーンズ
二つ名:愛の魔女、赤髪の娼婦
魂の色:
種族:魔女
生年月日:1500年代初頭/スコットランド
没年月日:1500年代/火炙りによる焼死
魔力最大値:558
身長:163cm
外見年齢:10代後半から20代前半
使用魔法
・テレキネシスの魔法(無生物操作)
・テレポートの魔法
・テレパシーの魔法(子機)
特徴:
魔法の数や魔力が少ないと侮るなかれ(と言っても充分多いのだが)、スコットランドカヴン議会、現議長である。つまりは実質的にスコットランドカヴンのボスと言って差し支えない。全てにおいての権力がある訳ではないが、曲者だらけのカヴン議会を取り纏める実力、人格を認められているという事実は揺るがない。彼女に『頼み事』をされて断れる者は居ないとの噂だ。
真っ赤なロングツインテールとクラシックなフレンチメイド服が特徴だろう。赤色は彼女を象徴する『愛』、そしてメイド服は彼女の信条である『奉仕』を意味している。
人間では当事者は既に寿命で死んでしまったが、彼女は元々、『魔女』という頑丈な肉体と、妊娠の可能性が無いことから、彼女の信条に則って戦場や被災地を渡り歩く『野良の娼婦』として長い間活動をしていた。それは男たちの慰安だけではなく、食糧の配給や救命活動など、今の時代で言う『ボランティア活動』の原点とも言える活動だった。
彼女の性格は人懐こく、穏やかで、明るい。聞き上手で、他者に深く共感し、優しく微笑む。まるで女神のようだと評する者も居る。皆に支持されており、彼女もまた、出会った者全てを慈しみ、愛しているらしい。
全てを受け入れる大きな器が反映された結果、今のカヴンの隆盛があるのだろう。魔女と言うと排他的なイメージも少なからずあるが、彼女とその仲間達においては当て嵌まらないようだ。
カヴンとは別に、彼女自身の部下や傘下の組織が多数存在する。建築家から画家、法律家、警備組織、魔法研究者まで幅広く、ある者によればひとつの『国』に匹敵する機能を持つらしい。
留まることを知らないその『愛』で、裏世界を物理的に包み込んでしまった。成果としては歴代最強の議長であろう。
……だが本人の談では、未だに前議長が死んだ際の『暫定議長』であるらしい。彼女の代わりを務められる者はそうそう居らず、まだしばらくその席は空かないだろう。
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