第7話 家族


「ただいま!」


 スーパーから帰ってきた俺は玄関の扉を開け言い出す。

 そしてそれに気づいた家族が反応した。


「あ、お兄ちゃん! おかえり!」


「零、遅かったわね」


 母親、妹から言葉を返してもらう。母親からは時間がかかったことを指摘された。

 まぁ無視すれば良いか。別に答えろと言われてないんだし。


 そう思ってると後ろから足音が聞こえだす。


「あにあに!」


 妹のもみじがダッシュして俺の背中にダイブしてくる。


「ダイブー!」


 背中に乗ってくると髪の毛を握ってきた。


「いたいいたい!」


 そう言いながら妹の手をよけ立ち上がる。

 立ち上がると妹をソファに座らせ、俺もソファに座る。


 やはり妹は可愛いなぁ。

 まだ小3だけどすぐに彼氏つくりそうなぐらい。彼氏つくられたら嫌だけど。

 しかし中学生とかになったら反抗期とかになるのかな。


 ソファに座ってそんなことを思ってると母が喋りだした。


「お風呂湧いてるから入りたいなら入りなさい」

「うん……」


 お風呂かぁ。今入りたい気分でもないなぁ。

 飲み物も冷凍庫にいれてないし。


 俺のいつものお風呂プランと言うのがあって風呂上がりにキンキンに冷えた飲み物を飲むのがルーティンなんだが、まだ帰ってきたばっかで冷えてない。


 椛に入ってもらおうか。


「椛! 風呂先に入ってくれない?」


 そう言うと椛はこっちに視線を合わせ、問いかけれた椛は答えた。


「わかった! もみじはいってくる!」


 ダッシュしながらお風呂に向かった。


 椛は優しいし言うこと聞くし完璧だなぁ。本当に俺の妹なんかと思うことが多々ある。


 椛に友達多いし……。

 何故わかると言うとたまぁに椛の友達が遊びに来るんだが毎度5人や7人つれてくるんだよな。

 それ見るために過去にそんな友達おったかと考えてしまう。

 そしてさらに友達も優しいんだよ!

 俺のことを毎回、かっこいい、すき!など言ってくれる優しい人たちだし。


 そんなことを考えているとスマホから通知が鳴り出す。


「ん?」


 気になりスマホを持ち上げ、通知を確認する。

 スマホを見るとホインの通知が写っていた。


「なになに」


 ホインの通知を確認しようとスマホを開く。

 そしてホインを確認するとそこには花恋かれんと書かれていた。


 花恋か。

 学校1の美少女が俺にホインを送ってきたということは解答を見せてほしいぐらいのことかな?


 予想しながらトーク画面を見ると――


『明日、土曜日だからどっか遊びにいかない?』
























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