第3話わたしとカレ③
そして気を紛らわす為、私は仕事に打ち込んでいた。会社には私と直人が付き合っていることは特に知られていないが、唯一、あゆみには話していた。
あゆみはSNSに映っている女性が私だと信じているようで羨ましがっていた。
本当のことを言って相談したかったが、惨めになりたくなくて何も言わなかった。
仕事を忙しくしているせいか前ほど直人の事は気にならなくなっていた。
ところが今日のお昼に直人がうちの課に来て
「最近時間取れなくてごめん。今日は一緒に帰ろう」
と言ってくれたので、私は嬉しくて飛び跳ねる気持ちを抑えて就業時間が待ち遠しかった。
そして就業時間が訪れ直人にメールをした。
「私もう終わったけど直人は?」と送るとすぐさま返事が返ってきた。
「ごめん。まだ終わらなそう。申し訳ない」と来たのでまたか、と思いつつ
「分かった。頑張ってね」とだけ送り、帰ろうかどうしようか迷ってた際
上司が「誰か手の空いてる人この資料のデータ起こしやってくれない!?」と言ったのでどーせ帰っても暇だし「私やります」と言って残ることにした。
ようやくデータを起こし終えた頃には21時を過ぎようとしていて、残ってるのは私一人だけになっていた。帰る準備をしようと思い立った時、
もしかしたら直人もまだいるかな、と思い営業部を覗いてから帰ることにした。
すると・・・
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