第28話 ブチ切れた






街に戻ると、運営から連絡があった。


『スキルの修正を行いましたので、その確認をお願いします。ステータスを開けば何が修正されたのか分かります。』


フールはステータスを開き、修正内容を見ていた


《我の独壇場・真》の最高持続時間が、15秒になっており消費MPが10,000になっていた。

本来のフールであれば105秒間持続できたので大幅な弱体化を受けていた


フールが受けた修正はこれだけだが他のプレイヤーやEさんなどは少しも受けていなかった


「、、、、、、まぁいいや」

フールは気にした方がいいと思ったが、気にしてもどうにもならないので考えなかった。


「どうしよっかな?」

「何を悩んでいるのかな?」

「ッ!」

背後に唐突に現れた青年から距離をとった

「怖がらないでいいよ?」

「俺の半径2mに入るな!」

フールは先程から《ラプラスの悪魔》を使用しているが、《ラプラスの悪魔》に青年だけ映らず、未来が進んで行くので危険を感じていた。

「別に取って食おうとか思ってないよ?悩んでたからアドバイスをしようかなぁと思ったから話しかけただけなのに、、、、、、」

「、、、、、、」

「あと君さっきから私のことを探ろうとしているようだけど無駄だよ。私は魔法に干渉されないからね」

諦めたのかフールは警戒しながらも話に応じた

「要件はなんだ?」

「だから悩み事教えて欲しいって言ってるじゃん!」

「チッ、、、、、、強くなれるところを探してる」

「そうなの!じゃあ今から連れてってあげる」

そう言いながらフールが気づけないスピードで青年は接近し、フールと手を繋ぎ転移する


「ここだよ」

「ッいつの間に移動したんだ?」

フールはいつの間にか手を握られ、目の前に高く聳える禍々しい塔があり驚いていた



{エクストラクエスト}

【優しい悪魔の願いPart1】

『このクエストは一度受けると二度と受けることはできません』

【YES】or【NO】



フールはYESを押し改めて内容を確認する。



{エクストラクエスト}

【優しい悪魔の願いPart1】

内容

最終階層の悪魔の願いを叶えろ

0階層/50階層


報酬

叶えた願いで変わる



「悪魔?あの時の協会みたいな?」

「ここはダンジョンだから!頑張ってねバイバーイ」

フールが考えている間に青年は一瞬でいなくなった


「攻略するか!」



1階層に入り、辺りを見回すと迷宮のようになっていた

「迷いの森の裏迷宮の時みたいな感じか?」

迷いながらもとりあえず進んでいくと人の集団がいた


「明らかにおかしいだろ」

その集団は皆パンツだけしか履いておらず見るからに怪しかった


フールがそのうちの1人のステータスを見る


パンツ族

Lv90

HP10,000


「なんだよその種族」




Lv90でも集団で襲われれば勝ち目はないと思い警戒していたがフールはパンツ族の1人に気づかれてしまい逃げている。

だが角を曲がる度に新しいパンツ族に出会いどんどんと背後のパンツ族が増えている



逃げているうちに広い空間に入ったが行き止まりになっていた。


「クソッやるしかねぇ」

「【キメラ+巨人】《肥大化・右》」


【キメラ+巨人】

《肥大化・右》

右腕が巨大化する


効果

消費MP3,000

3秒だけ右腕がでかくなる


フールの場合は右腕が義手なので当たり判定だけがでかくなっていた


「【破壊力】」


【破壊力】

効果

15秒間与えるダメージが2倍になる


「空間パンチ!」


フールはないスキルを叫びパンツ族を蹴散らしていた


「あぁやっと倒した、、、、、、」


フールは大量のパンツ族を倒し【吸収】して、疲れきっていた


「出入口はどこだ?」


いつの間にか出入口が消えておりフールは混乱していた


ズドンッッ


背後で何かが落ちてきた音がしたので振り返るとそこには3mはある力士がいた


ボス:パンツ族長

Lv100

HP300,000



「あれを倒せと、、、、、、」

『ドスコーイ!』

フールが諦めかけていた時足を振り上げ四股踏みを始めた。

足が地面に着く度に振動が来て体勢がふらつく


「あぁもぉウザイ!」

「【錬創術】×【遅延魔術】×【剣生成】《剣山》」


足を振り上げたパンツ族長の足元を全てダンジョンの硬さの剣を生やす


それに気づかず振り上げた足を勢いよく振りさげパンツ族長は叫び声をあげる

叫び声をあげる隙に創り出した剣でダメージを与えていく



ボス:パンツ族長

Lv100

HP2,953/300,000



パンツ族長のHPがほとんど削れフールは《ジ・エンド》で戦闘を終了させた。


戦闘が終わると宝箱と魔法陣が現れる


「宝箱♪」

宝箱が現れ、ウキウキしながら開けようとすると宝箱から牙が生え攻撃してきた。


「は?」

驚きながらも宝箱の攻撃を避け、宝箱のステータスを見る



擬態型モンスター

Lv95

HP3,000



お楽しみだった宝箱の開封をモンスターに邪魔されフールはブチ切れた


「ぶっ殺す」

その言葉と共にフールの周りがフールの魔力で埋まる


『じょ、冗談ですよ兄貴』

「誰の声だ」

『目の前の宝箱っすよ』

「てめぇか、、、、、、騙す相手を間違えたな。死ね!」

『待ってくだせぇ!本当の宝箱の場所教えますから!』

「、、、、、、」

フールは攻撃の手を止め偽宝箱の話を聞く




「ここか」

偽宝箱から本物の宝箱の場所を聞き、宝箱を見つける

「ありがとな、、、、、、もう少しで殺すとこだった」

『お役に立てたなら、、、、、、』

「今回は見逃してやるよ。次やったら今度こそ殺す!」


『擬態型モンスターからテイム申請が来ていますテイムしますか?』

「何してんだ?」

テイムとは特殊な条件をクリアすればモンスターを手なずけられるシステムのことで殺されそうになった相手にテイムをして欲しいなんておかしいと思いフールは問いかけた


『そのぉ兄貴の近くなら危なくないかなぁと思って、、、、、、これからもビビりながら騙すのは嫌なんで』

「質問なんだけど、どうして俺の事を襲おうとした?」

『自分【簡易鑑定】なるスキルを持っていて兄貴を鑑定したら手足がないって出たんで自分ならいけるって思って、、、、、、』

「、、、、、、テイムしてやる」

『本当っすか兄貴』

「だが!バリバリに働いてもらうからな」

『はい!』


フールはプレイヤーで初めてモンスターをテイムした


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


Lv129

名前 フール《永遠の友・副ギルドマスター》

職業 魔術師

種族 人型キメラLv49

テイムモンスター

《擬態型モンスター》

装備

〔HP・MP増幅イヤリング〕〔鬼と狐の合体面〕

〔プレミアムローブ〕〔夢と希望の物語セット〕

〔連撃の義手/右〕〔空想の義足/左〕

HP100+3,090〔+300〕

MP87,200+17,180〔+800〕

筋力1,970+1,740〔+200〕

防御0+1,430〔+430〕

俊敏3,000+1,010〔+350〕

魔力1,970+975〔+310〕

器用1,700+630

SP1,200

固有スキル

【吸収】【SP獲得アップ+100】【変異種】【キメラ】

魔法系統スキル

【錬創術】【遅延魔術LvMAX】【転移魔法LvMAX】【始祖魔術LvMAX】【魔法陣LvMAX】【エンチャント】【治癒魔法Lv1】

強化スキル

【ステータス強化LvMAX】【キラキラエフェクトLvMAX】【効率化】【連撃】【チャージ】【光速】【破壊力】【MP系統超強化】【気配探知】

耐性スキル

【仮死】【斬撃吸収】【我最強】【残像】【霊体分身】

その他スキル

【ロマン】【ストレージ容量アップ】【天使殺し】【剣生成】【召喚】【鍛治】


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