第62話 また始まった…

こないだ会ってから何回かラインをしている

けれどユウスケは未読スルーだ


数日間はいつもだからと思っていた

2週間経ってもなんの音沙汰もない

「どうしましたか?何かあった?心配でたまりません…」

そんな、ラインをしてもなにもない…


物凄く心配した…

一度倒れて入院しているから


死ぬほど心配して、悲しくなって、

近くで何も出来ない辛さと立場の脆さを実感する

泣くほど心配した…

「近くで支えたい、愛で包みたい」

そんな気持ちが溢れ出す…


でも、どうやら違った


1ヶ月くらい経って、

「すまん、色々あって」

それだけ。

病気でもなんでもなかった。


まただ。

私をコントロールする為。

こうやって、定期的に音信不通にして私の心を乱させることが彼の狙い。

「音信不通にしたら心配するかな〜。どうかな〜。」

って、簡単な気持ちで音信不通にする。

私は突然の出来事に不安になってユウスケの事が頭から離れなくなる。更に執着してしまう。

そうやって、私の心を離さないようにする。

それが彼の常套手段。


まただ…

20年間に何回されてきただろうか…

何度もされてきた

その度に辛くて何度も逃げたしたし

辛くて離れたりもした…


今回は、はじめてちゃんと3年間付き合ったのに

それでもこうやって同じことをする

20年間つきあってお互い42歳になっても

こうやって落ち着くことのできない関係


いつもそうだ

私の心だけが変わらず乱され続け苦しみ続ける


この3年間は何だったんだろう

信じていたのにな


あれ…

ユウスケのこと

可愛いって思えてたのに

可愛いって思えない…


それどころか


不誠実さに気持ちが悪くなる

吐き気をもよおす…


ユウスケのことが気持ち悪い


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