第28話 妊娠確定その後
妊娠検査薬陽性…
心臓のドキドキが止まらない
体の奥から湧き出る緊張感
冷や汗がジワッーと出てくる
頭がクラクラする
どうしよう…!
なんで、どうしようかって
きっとユウスケとの子だから…
ユウスケはゴムが嫌いで避妊をしない
そして、逆算するとユウスケとのあの日だって分かる…
どうしよう…どうしよう…どうしよう…
とにかく、ユウスケに電話してみる
「もしもし。どうしよう…。」
「ん?どうした?」
「私、妊娠したかも。検査薬、陽性だった。」
「え?てか、俺?」
「うん。避妊してないし、時期とかそう。」
「分かった。大丈夫。とりあえず大丈夫だよ。」
そう言って電話を切られた…
その後、一切、連絡が取れなくなる
何度、電話してもメールしても全く返信もない
そして、それ以外の連絡の手段が分からない
家もわからないし、どこに住んでいるのかも、どこに所属しているのかも…
そして、何より見つけたところで何もすることができない。
そういう関係性だから仕方がない
とにかくいつも不安だ
私と旦那はO型
ユウスケはA型
…ということは絶対にO型が産まれないといけないことになる
2分の1の確率。
怖くて心配で匿名で産婦人科に電話相談をしてみる
基本的には産まれて1年以上経たないと血液型ははっきりと分からないとのこと…
どうしよう。。。
とりあえず、旦那には妊娠したことを伝える
そんなに喜びもせずだった
それはちょっと助かった
妊娠したことにこんなにも動揺している
そして、産もうかどうかも悩んでいる
でも、堕胎の選択肢はない
どうしよう…
とにかく、毎日気持ち悪いし、不安で押し潰されそうになる
ユウスケとはいっこうに連絡がつかない
どうにかするしかない…
でもいったいどうしたら…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます