第四話 〜これまでの人生〜
部屋に着くと真ん中に置いたテーブルの近くに座る
それから少しして今日行った
「そういえば本当に実在していたんだよな…」
そう口に出しながら、
それもそのはず、まさか本当にあるとは思わないからだ
ただ六番目の
そんな事を思いながら徐に机に向かう
机の椅子に腰掛けると
「そういえば僕って十五になるんだよなぁ」
そう呟き、何となく昔の事を思い返していた
今思えば田舎でも結構恵まれた環境だった
ただその恵まれた平凡で幸せだった人生は、ある日一気に転げ落ちていった
始まりは確か
両親が過労で死んだんだ、、、
「もうあれから約七年経つのか・・・」
そう溢した
「そういえば、その後は確か・・・はぁ」
そう呟きながらその後の事を思い出すと、自然とため息が溢れていた
きっと余りにも苦しい日々だったからだろう
八歳の時に両親が過労で死んだ後に、家から離れたくなかった
すごく優しかったのを覚えている
けど、借金を抱えていて
挙句、警察が目をつけていた指定暴力団の、麻薬組織の一人としてこき使われ逮捕された
最後の夜、お兄さんは
「すまなかった」
と謝っていたよな
今でもその言葉は
あれほどまでに申し訳なさそうな、お兄さんの姿を見た事が無かったたからだろうか
それとも優しく接して気を許していたからだろうか
あの時の
それがあってか、今でも人を心からは信用できないでいる…
その後に来た父方の叔父さん夫婦はもっと酷かった…
何が気に入らないのかいつも暴行、脅迫、虐待の日々だった
あの頃は心身共に苦しめられたものだ・・・
その中で桜野刑事が様子を見に来た時もあったけど、結局叔父さん夫婦に騙される形で気づいてくれなかった
あの後に『助けを求めようとしたよな!』と言われて、死ぬほどの恐怖を味わった
そんな家での地獄を耐えながら中学になった時には、そんな
名前の漢字が二人とも〝雪〟で仲良しだったから有名だった
〝
そんな二人の友達ができたから
そのあと結局は叔父さん夫婦は捕まったけど、あの時の
そういえばその後に来たのが、桜咲さんだった
桜咲さんは桜野刑事の同期で刑事をしていて
そして驚く事に、母方の
偶然って…本当に怖い
それから確か一年ぐらい過ぎた頃に、
本当に可愛いやつだった…
そのあとクロを飼いはじめてから二年経って
すごく幸せな日々を過ごしていたけど、一ヶ月過ぎたくらいに学校で、今の時代では当たり前になった、どこにでもよくある〝いじり〟の標的になった…
そのせいでクロは殺された…
大切な家族の一員で二年も一緒に暮らしていたから、、、
そんな
クロが死んでしばらくは無かったけど…
結局〝いじられる日常〟にはすぐ戻っていった
今でもそれは続いているけど…
それは置いといて、始めの頃は心身ともに虐待された事があって人と関われなくて
そんな時の桜咲さんのあまり干渉しない対応には、
ただ…三年も一緒に過ごしているのに、相変わらずその関係にある。今ではその関係が
〝ここは君の居場所じゃない〟
と言われているみたいで少し悲しくなっているようだ
久しぶりにそんな今までの事を振り返っていた
「・・・僕は
僕はこんな酷い人生を
なんで今も生きてるんだろうなぁ
思い返してみたけど、本当に散々な人生だったのに、、、」
そう溢しながら今までの人生を振り返り、本当に〝なぜ自分が今も生きているのか〟疑問が頭の中に浮かんで離れなかった
そんな
それはまるで、これまで頑張って生きてきた不運な
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