　先日、地辻夜行さんに『旅をする』を朗読していただきました。

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旅をする──ドラゴンの少女と巡る異世界

　朗読箇所は第二章の前半です。飯テロ回。

　全体的にルビが激しいお話なので朗読大丈夫かなと心配していたところもあったのですが、この作品をお願いしてしまいました。

　地辻夜行さんは、確か夜見ベルノさんに『指から唐揚げ』を実況していただいたときにとても褒めてくださって、その流れで今回の朗読のお話をいただきました。

　なので、朗読していただけるなら自分の中では同じ流れにある『旅をする』かな、と考えたのでした。

　第一章じゃなくて第二章なのは、この物語のメインは実質第二章から始まるからです。異世界、知らない言葉、美味しい食べ物、謎の風習、世界のガイド、そんなこのお話のパターンは第二章から始まっています。そして第二章はこの物語のチュートリアルでもあります。

　第一章はその前日譚、というか状況説明です。この辺りの語りの順番は悩んでいて、最初にこのお話でやりたいことを出してから、後から状況説明を入れても良いのではみたいなことも考えたんですよね。

　その場合、でもお話全体の構造がなあ、どうしようかな……と悩んだまま今に至ります。

　そんなわけで激しいルビでしたが、語りの日本語と異世界の言葉両方を読んだり、良い感じに言葉を補っていただけたり、工夫して読んでいただけて、本当にとてもありがたかったです。

　決して意地悪でこの作品を選んだわけではないです。自分ではとても思い入れのある作品なのです。

　本当にありがとうございます。とても楽しい体験でした。

　きっともうすぐ『旅をする』は完結するなあと感じていて（と言っても早くて春、遅くても夏までにはという感じですが）、ちょっと自分で読み返して感傷的になったりもしてたのですが、とても素敵な思い出をいただけました。

　地辻夜行さんは他にも色々な方の朗読をなさっています。読書量も多く、たくさんのお話の良いところを知っていらっしゃる方です。

　また、ご自身でもお話を書いていらっしゃいます。まだ読めてないのですが『優しい魔導書の紡ぎ方』というお話が気になっています。今は積ん読の海にわたしが溺れかけてしまっているのですが、いつか……！

優しい魔導書の紡ぎ方

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