前のエピソード――データで分かるハピスパ④－１　「チキチキ！第４回前期メインヒロイン争奪戦」　　※挿絵付

　これは第４幕前編の内容となります。既出の情報は「Wiki風キャラ紹介③－２」をご覧ください。

https://kakuyomu.jp/works/16816452220140659092/episodes/16816927861164406965

【第４幕前編終了時　時系列図】

https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16817330655116390542

【第４幕前編終了時　登場人物相関図　＆　恋愛状況分析】

　キャラも増えて恋愛模様が複雑になってきたため、誰が誰をどの程度好きなのかが分かるように図にしてみました。相関図の補完資料としてご覧ください。

https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16817330655115171192

【宇宙（こすも）　大地（だいち）】

（立ち絵　https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16816452221404468037）

　かつては人との関わりを断ってきた大地であるが、大人数でBBQイベントを楽しみ、マメや沙也（さや）の恋愛感情を察し、輩に絡まれる陽を咄嗟（とっさ）に守るなど、閉じた孤独な世界から一歩外へ踏み出している。そこには昔の明るく正義感溢（あふ）れるヒーロー少年の面影が見られ、ようやく主人公らしくなってきたと言えるだろう。

　昨晩の夢でついに夕への恋心を自覚することとなったが、夏恋からそれを指摘された際には素直に認めたり、心の中で夕を「可愛い」と明確に表現したりと、恋愛面でも少なからず進展が見られる。しかし、今回夕がこっそり付いて来た理由に思い至らないところは、まだまだ修行が足りておらず……お節介の焼き甲斐（がい）があるとばかりに、夏恋は大いに楽しんでいた。

　夕の男装は一瞬で気付いたものの、何か深い理由があるのだろうと考え、ひとまずは様子見をしている。そのため、気付いていないフリをしつつ彼女と接しなければならなくなり、色々と苦労してはいるが……想い人の新鮮な姿を見られるだけで充分と思っているようだ。BBQシーンでは、皆に料理を褒められて照れる夕が可愛すぎたため、調子に乗ってグルメ漫画のように延々と褒め続け……照れが頂点に達して爆発した彼女に叱（しか）られてしまう始末。しかも、その怒っている夕すらも可愛いなぁと惚（ほう）けてしまうあたり、立派な末期患者である。

【天野（あまの）　夕星（ゆうづ）（偽名：朝日（あさひ））】

（立ち絵　https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16816452221404369545　　表情差分　https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16816452221409458721）

（私服姿：https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16816927860073349544）

・第４幕前半情報

　BBQイベントに、まさかの男装姿（長袖（ながそで）Ｙシャツに短いポンチョを羽織り、サスペンダー付きハーフパンツと白靴下とシューズを履き、ポシェットとキャスケット帽と黒のサングラスを装着）でこっそり付いてきたが、大地には一瞬で見破られてしまう。それでよほど雑な変装かと思いきや、状況推理で察した夏恋以外にはバレている様子もなく、案外まともな変装ができているようだ。そもそも彼には、顔の一パーツや声や仕草、下手をすると匂いだけで気付かれると思われ（ﾍﾝﾀｲﾅﾉｶ?）、これで誤魔化せると思った彼女が甘すぎるのである。また、彼に女性陣が寄って来ることへ大いに不安を抱いて付いてきていることからも、まさか自分がベタ惚（ぼ）れされているとは露（つゆ）にも思っていないようで、やはり元の未来世界でフラれたことで自信が無くなっているのだろう。そのため、プリンの隠しメッセージで愛を伝える、スキあらば男子のフリをして抱きつくなど、相変わらず熱心にアプローチを続けているが……とっくに陥落してますよ？

　安直な偽名「朝日」を名乗って男子らしく振る舞ってはいるものの、特に大地と接すると女の子らしさが溢（あふ）れ出てしまうため、やはりメンバーからは可愛いと言われてしまう。ヤスに至っては、男装夕にうっかり惚れかけてしまい、BL道に目覚めてしまったのではとショックを受けている程である。

　BBQ準備では、そのプロ顔負けな技量で調理班のヤスマメ沙也を驚かせており、ヤスは「（料理の）鉄人」と呼び始める。ステーキを焼く際は、ステーキハウスの料理ショーとばかりに華麗なるフランベを決め、周りを目でも楽しませていた。その味は、「もう普通のステーキで満足できない舌になりそうで恐ろしい」と周りに言わしめ、ヤスがむせび泣きながら食していた程であり、大地は心のグルメレポートの中で「異次元ステーキ」と称した。

・幕間９０情報

　過去の彼（＝現在の大地）を先取りして結ばれるという「後悔先に立つ計画」を思い立ち、寝る間を惜しんでタイムトラベルの研究に勤しむが、技術的問題により頓挫（とんざ）してしまう。しかし、医学は専門外ではありながらも陽（ひなた）の進める魂（たまちゃん）の研究に貢献し、その発見によって計画が再始動することとなった。それはただの幸運ではなく、これまでの彼女の不断の努力や、培われた科学者としてのセンスが道を切り開いたと言えるだろう。

【ゆづ（現在における天野夕星）】

　追加情報無し。

【天馬（てんま）　靖之（やすゆき）】

（立ち絵　https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16816452221405910534）

　いつもの事ではあるが、アホなことを言って大地からツッコミを食らっており、その漫才のようなやり取りが周りを楽しませている。存在するだけで意図せず周りを明るくしたり、バカ丸出しなのに稀（まれ）に本質を突いた事を言ったりする不思議なヤツである。

　そんなヤスらしいところを沙也に気に入られたのか、分かりにくく褒められたり、イタズラを仕掛けられたり等のアプローチを受けているが……ザンネンな彼はその意味に全く気付いていないようだ。勘が鋭い彼にしては意外ではあるものの、誰しも自分自身の事は気付き難いものなのかもしれない。まだまだ春は遠いネ。

【小澄（こすみ）　陽（ひなた）】

（立ち絵　https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16816452221406019852）

（幼少期　https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16817139554600931957）

・第４幕前編情報

　長袖ワンピース、薄手カーディガン、つば広帽子、兎（うさぎ）ヘアピン付きのポシェットと、上品かつ可愛らしいふわふわスタイルで登場。その格好で繰り出されるザ・女の子な愛らしい仕草や笑顔は、陽ラブな夏恋に超絶クリティカルヒット、大いに悶（もだ）えさせた。

　BBQ準備では見事に熾火（おきび）を完成させており、転校初日のドジっ娘ムーブは、やはり演技であったようだ。彼女の言に寄れば、料理はあまり得意ではないらしく、プロフェッショナルな朝日に教わろうとしている。

　夏恋幕間でも見せたように、大地の心の機微を鋭く読み取っており、夏恋曰くの超感覚は健在である。そのため、サングラスで瞳（め）が隠れてはいても朝日＝夕と気付いていそうなもので、大地のように気付かないフリをしているのかもしれない。いずれにしても朝日をとても気に入ったようで、まるで弟（妹？）のように可愛がっている。

　ここでついに、大地が幼少期にガキ大将ヤスから助けた女の子が、実は陽であったと明かされた。当時は泣き虫だった彼女だが、その時に大地から勇気を貰（もら）い成長したことで、今では輩の脅しにも屈しないほどの心の強さを得ている。また、その彼の勇気と優しさの象徴と言える兎のヘアピンを今でも大切に身に着けており、彼に対して変わらぬ尊敬の念、そして恋愛感情も抱いていると分かる（夏恋幕間でも「少しはある」と答えている）。

　これまでに陽は、至るところで不思議な言動を大地や夏恋の前で見せており、何やら深刻な隠し事があるようだ。それで夏恋が推測しているように、近いうちに大地へ重要な話があると思われる。その時、二人の関係がどうなってしまうかは……大地次第なのであろう。

・幕間90の情報

　タイムトラベルの研究に行き詰まっていた夕星が現代へ飛ぶにあたって、魂（たまちゃん）の発見という、極めて重要な役割を担う。現代よりさらに輪をかけて夕星を可愛がっており、彼女を恋のライバルと思っている夕星を大いに困らせた。

【一色（いっしき）　夏恋（なこ）】

（立ち絵　https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16816700426670543012）

　イベント前の根回し段階では、容易に扱えるマメを起点に、ヤス、大地、本命の陽を順に釣り上げただけでなく、口先魔術で引き籠（こ）もりの沙也を、大地で変装夕まで連れ出す事に成功しており、彼女でなければ絶対に集められなかったメンバーと言える。加えて当日には、野菜や高級肉の徴収（調達）、寄り道クレープ、巧みな記念写真撮影、午後イベントの提供までしており、そのあまりの名幹事っぷりに、大地は称賛しつつ呆（あき）れていた。それも「皆と一緒に楽しく遊びたい」が最大の原動力なことから、「お友達」は彼女にとって最も大切な存在と思われ、やはり昔に友人を全部失った事を今でも引きずっているのだろう。……要はただのお友達マニアである。

　パワードショルダー、拘束装置付きミニバイク、冷房付きパーカー、小型テーザーガンと言った、数々の自作グッズを持ってきている。それは要所要所で大活躍しており、これも慧眼（けいがん）な彼女の用意周到な――いや、ただ単に彼へ自慢したかっただけに違いない。……要はただのメカマニアである。

　終始大地の傍らで的確な助言をすると共に、そうして近くに居ることで夕を焚（た）き付けてもいる。また情報通の彼女のことなので、沙也がヤスに気があることは事前に察していると思われ、それもあってBBQに誘ったのではないかと予想される。当事者の大地と沙也からすればアリガタ半分迷惑半分なところだが、見ている側からすれば実に良い仕事をしたと称賛したくなることだろう。……要はただのお節介マニアである。

　夏恋エピソードでの一件もあってか、陽が大地に関する複雑な事情を抱えていることを察しているらしく、どうか誠実に陽へ向き合って欲しいと大地へ心からのお願いをしている。その願いの真剣さや、彼から快諾が得られて安堵（あんど）する様子から、陽に心底惚れていると再確認された。一方で、お願いに対して心意気を見せてくれたり、輩から守ってくれたりしたことで彼への好感度が急上昇したのか、「だいち君のこと好きだよぉ～？　でもひ～ちゃんは～、その百倍大ちゅき♪」と冗談混じりながらも言っていた。それで大地は誤魔化されたが、実は量に言及したのみで否定はしておらず……その言の通り、陽と比べると極僅（わず）かながらに彼へも恋愛感情を抱いているのだろう。他にも「（男子にも）わたし好みの人は居るよ？」と言っており、彼にはギリギリ伝わらないラインの攻めた発言をして、ある種のスリルを楽しんでいるように見える。……要はただの恋愛マニ――おや？　ダレカキタゾ？

【目堂（めどう）沙也（さや）】

（立ち絵　https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16817330648342400820）

　寡黙・もやしっ娘・少食・常時眠たげ・出不精・メカクレと、どこに出しても恥ずかしくないインドア派女子なのだが、策士夏恋によって言葉巧みに誘い出され、BBQというザ・アウトドアなイベントに強制参加させられる羽目となった。口ではイヤだの帰るだのと多少の抵抗はするものの、夏恋バイクに収容されてからは大人しく、道中も夏恋の背に抱き付いて眠っていることから、彼女をとても信頼し慕っていることが分かる。……プチツンデレ娘かもしれない。

　眠っていたバイクの上から連れて来てもらったり、陽からクレープを食べさせてもらったり、転ばないようヤスに誘導してもらったりと、いつも周りから甲斐甲斐しく世話を焼かれる。また夏恋からは、今回のイベントのみならずカワイイカワイイと撫（な）でくり回され、いつも愛でられている。……プチマスコット娘かもしれない。

　大地とヤスの気の置けない関係を羨（うらや）ましく思っているのか、慣れてきたころには彼らの漫才にしれっと混ざり始める。フリやツッコミの練度からするとお笑い好きなのはありそうだが、ポジティブ思考のヤスを羨ましがっていた事を踏まえると、見た目も気質も極めて内向的な自分を変えたいと思っているのかもしれない。そんな自分と真逆となる陽気なヤスに、誠に残念ながら惹（ひ）かれてしまったようで、大地には「変な子」と失礼なことを思われている。調理に失敗して落ち込んだ際には、すかさずヤスお得意のフォローが飛んできて、その無自覚タラシムーブに思わず胸キュンしてしまい、物凄く悔しそうにしていた。その御礼とばかりに、ヤスへイタズラを仕掛けて楽しむようになってきている。……プチSっ娘かもしれない。

【豆（マメ）（あだ名以外不明）】

　一人称は「オレ」、弓道部所属の三年生であり、部長のヤスとは仲が良いようだが、大地とはこれまであまり接点がなかった。それは互いに嫌っている訳ではなく、かつての大地の近寄るなオーラのためであり、今回のイベントを機に仲良くなれそうな雰囲気である。

　一見するとザ・普通の男子高生かと思いきや……無謀にも夏恋に惚れている、いと憐（あわ）れ系男子であった。彼女の気を引こうと健気にご奉仕活動に勤しんではいるものの、悲しくも便利屋さん程度にしか思われていないようだ。とは言え彼はそれに充分幸せを感じているようであり、彼女も本人が望むならば止めるのも違うだろうと、多少は後ろめたさを感じつつも放置している。

　自宅が生鮮食品の小売業あたりを営んでいるらしく、余り物の野菜をBBQ用に貢――提供してくれたありがたい存在。BBQ準備の際には調理班に入り、自店舗の上質な野菜による美味しいサラダを作って皆を喜ばせた。

【咲茅（さき）（苗字は不明）】

【手芸部部長（氏名不明）】

【那須（なす）　一与（いちよ）】

　追加情報無し。

以下、参考資料です。

・第１幕終了時　登場人物相関図（主人公視点）

https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16816452221406510468

・第２幕終了時　登場人物相関図（主人公視点）

https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16816452221406639566

・第３幕前半終了時　登場人物相関図（主人公視点）

https://kakuyomu.jp/users/mochimochinomochiR/news/16816700427604508614