野生の作者が飛び出してきた!③-1 (第3幕前編振り返り)

 どうもこんにちは。第3幕の前半も終わりということで、餅餅餅がまたしゃしゃり出て来ました。まずは引き続きここまで読了いただき、誠にありがとうございます。@かのんと共に、ここに深く御礼申し上げます。まだ全体の三~四割といったところであり、先は長いですがどうぞよろしくお願いいたします。


 まずは3幕(前)の全体を眺めてみますと、ヒロインズの多面性に焦点を当てた内容になっていることが分かると思います。ひなたは普段のゆるふわドジっ子気質な面だけでなく、凛々しく芯の強い面が見られました。なーこは、策謀家で敵愾心剥き出しの恐ろしい子という印象でしたが、実は友達思いのとても良い子だと分かりました。しかもこぞって大地&夕を応援しようとまでしてくれています。

 太古よりギャップ萌と言われるように、意外な側面が見えたときに人は惹かれやすいもので、こうして大地は夕ちゃん以外にも少し興味を持てたようです。これは大地が人の心に向き合えるようになって気付けたことなので、夕ちゃんのお手柄と言えますね(同時にライバルも増やしそうなのが皮肉ですが……)。

 メインヒロインの夕&ダレカは多面性とは少し違いますが、特殊パターンでギャップ萌に繋がっています。高感度MAXに慣れていたところに高感度0の状態であるダレカちゃんに突然ボコられれば、いつもの優しい夕ちゃんのありがたみもマシマシになり、二人の絆も深まるというものです。夕ちゃん風に言うと、雨降って大地固まるってところでしょうか。

 さて、一番の山場と言えば錯乱夕ちゃんをなだめる場面になりますが、これがたったの一話しかありません。しかし、ここを上手く切り抜けられたのは、そこまでのヒロインズ(ヤス含む)との長い語らいのおかげでもあります。そう、大地はヒロインズ(ヤス含む)によって、自分や人に対して素直になること、人を信じて頼ること、常に思考し知ろうとすること、などなどの大切なことを学び成長しました。なので、もしレベルゼロ大地君が錯乱夕ちゃんを前にしていたなら、これほど上手く事は運ばず、最悪の場合は夕ちゃんが居なくなるバッドエンドもありえたことでしょう(実は初期プロットでは、夕ちゃんは自殺しようとする予定でしたが、流石にやりすぎなのでマイルドタッチにしました)。


 次の3幕後半では、ついに夕ちゃんから未来の諸々について聞くことになりますので……はい、百%夕ちゃんのターンです。それで二人きりともなれば、何かにつけてイチャコラとラブコメしやがりますが、話自体はとても重要です。夕ちゃんの正体の詳細や、タイムトラベルや交代の仕組みとその問題点などが分かり、この物語の背景がだいぶと見えてきます。どうぞ後半もご期待くださいませ。


 それでは、また第3幕(後)の後にお会いしましょう。みなさまに良い読書ライフと執筆ライフを!

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