第55話 あっ!スマン(ゴメン)
今回は冒頭から下(しも)の展開になっております。嫌いな方は冒頭部分を飛ばしてお読み下さい。
転移した部屋では……
どこから手配したのか? それとも作ったのか?
赤革のボンテージファッションに身を包み、赤いハイヒール、俺が渡した鞭も赤くなっていて、赤い蝋燭…… 更に赤いロープに手を背中で縛られ、赤い首輪を着けたライが……
「ああ~、もっと強く踏みつけて下さい~、女王様~!」
「まったく、躾のなってない
パシーンッ!パシーンッ!!
「ヒイィィィッ!! もっと! もっと強く打ってくださいっ!!」
バシーンッ!!
「ほら、! これでどうっ!!」
「ヨダレまで垂らして、誰が喜びなさいって言ったの!! 許可してないわっ!!」
ジリジリ…… ポタポタポタポタ……
「アギィーーッ! ロウがっ、ロウがぁっーー!」
バシーンッ!パシーンッ!!
「ほら、こっちを見て! 私に忠誠心を見せなさいっ!」
そこで、体の向きを変えたアヤカが俺とマユに気が付く!!
「えっ? エエーーッ!! タッタッタモツさんっ! マユッ!! なっ!何でっ! どうしてっ!」
「あ~、何かスマン。」
「アッ、アヤカ、取込み中のところにゴメンね」
そして、ライは
「じょっ、女王様~! 放置ですか? 放置プレイですかぁ~」
まだ俺達に気付いてなかった……
とりあえずアヤカに1時間後に2人ともに俺達の部屋に来てくれと頼み、部屋へと転移した。
自分達にと用意された部屋に転移した俺達。そこでマユが意を決した様に
「あっ、あのタモツさん! タモツさんもああいうのに興味がありますかっ?」
おお~い、マユさんや。オッサンはサドでもマゾでもない感じなので、マユを叩いたりマユに叩かれたりには興味はないぞ!!
顔を真っ赤にして強い決意を秘めた瞳のマユに俺は、
「いや、マユ、大丈夫だから。俺は普通に愛し合うのが一番好きだから」
と答えた。明らかにホッとした顔をするマユ。
「でっ、でも、もしもああいうのがしたくなったら、事前に言ってくれたら大丈夫ですから…… ね」
うぉい! マユ。それは反則だぁ!! 我慢が出来なくなった俺の【暴れん棒】が理性を飛ばした!!
僅か1時間しかないので、2回戦しか出来なかったが、アヤカとライが来る前にお互いに満足した。
そして、部屋にノックの音がしてアヤカとライがやって来た。2人とも顔が赤く俺達に目線を合わせない…… まあ、ここは年長者の俺が、
「俺の注意不足でいきなり部屋に転移して悪かった。ただ、互いに納得してるなら愛し方は人それぞれだし、良いと思うぞ」
と頭を下げて告げる。マユも、
「ゴメンね、アヤカ、ライさん。でも、私もタモツさんも理解してる(2人の性癖を)から、許してくれるかな?」
「ううん、ちょっと恥ずかしかっただけだから、許すも許さないもないわ、マユ。ただ、人には言わないでね、お願い」
「あっ、あの師匠。僕は……」
ライが何かを言いかけて躊躇う。
「ライ、自分に正直に生きれて、それに嫌悪感を持たずに付き合ってくれるパートナーが居て良かったな」
俺が笑顔でそう言うと、
「はっ、はい! 師匠! アヤカは最高の妻です! 僕には勿体ないぐらいの!!」
「もう、ライったら!」
イチャイチャが始まりそうなので、手を叩き
「良し! それじゃこの話はもうお仕舞いだ! 今から重要な話をするぞ。受ける受けないは自由だから、取り敢えず話を聞いてくれ」
「「はい」」
二人の返事を聞いてから、女王の依頼を話す……
「まあ、そんな訳で俺とマユはダルイと子爵の様子を見て、何かあるならソレを解決する。何もなければ、二人を無力化する。って感じなんだけど、俺達はその村から近い場所を貰えるようなんで、そこを見て拠点にするか、安住するか決めようと思ってるんだ。で、アヤカとライは旅を続けるにしてもこの国に拠点があっても良いだろ? それで二人にも声をかけてみたんだ。一緒に解決に携われば、拠点に出来る土地が手に入るから。」
俺がそう言うと、アヤカとライは顔を見合せてからライが、
「師匠、お気遣い有り難うございます。勿論、お手伝いさせて下さい。それは拠点の土地云々じゃなくて、この国で僕は真の自分に目覚めました。『
「タモツさん、多分私とライは一段落ついたら又この世界を旅したいと思ってます。でも、確かにこの国に安心出来る拠点を作るのも魅力的です。だから、私達も問題解決に全力で取り組みます」
アヤカとライの返事を聞いて、
「良し、それじゃあパパッと行ってササッと終わらせよう!!」
俺はそう言って、椅子から立ち上がった。
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