詩集 夢の中で会う星のような少女

仲仁へび(旧:離久)

箱庭の中の少年



 俺は不思議な夢を見る。星を見るための塔で、一人の少女と出会う…そんな夢だ。

 たまに遊んだり、話したり。そこでする事は大それた事なんかじゃない。

 けれど、俺はその少女の事を気になっていた。この世界に隠された秘密を知った時、俺は一つの選択をする。


――俺を助けるために、お前はこの世界から消えたのか?






―箱庭の中の少年―


少年はありふれた世界に生きていた。

その手の中にある幸福や不幸は平均的。

少年は、ごくごく平凡な生活を送り続けている。


けれど、少年には何かが欠けているように見えた。


箱庭の中から、少年は外をのぞく。

そこには、少年の知らない少女が立っていた。


無限の星空が続くなか、その少女は少年に笑いかけていた。


「お前は誰だ?」


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