楽器・奏法・まとめ


こちらを読まなくても物語はお読みいただけますが、音楽用語やトランペットとはどんな楽器?などをまとめています。

演奏技法にも専門的な用語が含まれるので、気になる方は読んでいただけるとさらに楽しめるのかな、と思います。


また、物語で登場人物たちが話している内容等は、まだ知識の浅い中学生の会話です。

楽器によって特性や素材が違いますので、個人に合った楽器を使用することが大切です。

実際に、作者が中学生の時に先輩から言われた訳の分からない偏見などもあります。鵜呑みにはせず楽器購入の際には自己判断はせずに講師の先生や学生の場合には親御さんともよく話し合う必要性があります。


くれぐれもこのお話はフィクションです。

以下、楽器や演奏方法についてお話していきます。



『トランペット』とは?


トランペットは吹奏楽、オーケストラ、ジャズ、ポップスなど広いジャンルで使用される金管楽器です。

「ラッパ」と言うと馴染みがあるかもしれません。

マウスピースという吹き口に唇を振動させて音を出しています。

金管楽器の多く真鍮しんちゅうでできています。

真鍮にラッカーやメッキをかけて金色や銀色にしています。



トランペットには移調管と同族楽器と呼ばれる楽器があります。

通常、吹奏楽で使われているトランペットはB♭管(べーかん)と呼ばれる変ロ長調の楽器を使います。

このほかにC管(ツェーかん)、Es管(エスかん)などがあります。


同族楽器にはコルネット、フリューゲルホルンがあります。

コルネットはトランペットより少し小ぶりな楽器で、トランペットよりも少し柔らかい音が鳴ります。

フリューゲルホルンはホルンのような柔らかな音が鳴ります。

トランペットよりだいぶ柔らかなおとがなります。

どちらも、トランペット奏者が持ち替えて演奏します。




☆作中に出てくるトランペットの主なメーカー


・BACH(バック)

アメリカのメーカー。吹奏楽経験者、音大志望、プロの演奏家までBACH180シリーズと呼ばれる楽器を手に取る人が多いです。

トランペットのストラディバリウスと呼ばれる定番のシリーズです。

作者自身、「音大生はみんなこれなんか!?」と感じるくらいのド定番です。

作中にちょこっと出てくるアルティザンもBACHのシリーズです。いいお値段します。

また、作中に吟が持ってきたフリューゲルホルンもBACHです。


・YAMAHA(ヤマハ)

日本メーカーで、学校などで取り扱われている楽器メーカーナンバーワンです。

初心者から上級者まで使える品揃え。お値段もピンからキリまであります。

作中では、顧問によりこだわって楽器の選定をしたため、公立中学校にしては贅沢な楽器の揃え方をしています。

作中ではXeno(ゼノ)シリーズ、カスタムシリーズを使用しています。どちらもいいお値段します。


・Boosey & Hawkes(ブージーアンドホークス)、Bessons(ベッソン)

ブージーアンドホークスはイギリスの大手音楽出版社です。現在のクラシックの楽譜の取扱では世界最大手です。

以前は楽器製造も行っていましたが、楽器部門(ベッソン)は別会社に売却されてしまいました。

作中ではトランペットが出てきますが、現在ベッソンではコルネット、ユーフォニアム、テナーホルンなどを製造しています。



☆作中に出てくるトランペットの小物など


・マウスピース

トランペットの吹き口で、楽器本体と取り外しできます。

様々なサイズ、形状があります。

マウスピースと本体のメーカーが別々の演奏者も多くいます。


・ミュート(弱音器)

トランペットのベルに装着し演奏するものです。

様々な形状のものがあり、それによって音色が変わります。

楽器やマウスピース同様に色々なメーカーがあります。

これを使用する時は楽譜に指示が書いてあります。


・チューニングメーター

チューナーと呼ばれている。楽器を調律するために使う機械。

管楽器ではクロマティックチューナーを使います。

吹奏楽では442Hz(ヘルツ)で合わせることが多いです。


・シルバーポリッシュ、ラッカーポリッシュ

名前の通り、楽器を磨くための液体です。

注意として、シルキーポリッシュは金色の楽器を磨いてはいけません。ラッカーが削れます。


・クロス

言わずもがな、楽器を磨く布。

楽器はメッキやラッカーでコーティングしているので、片付ける前に拭かないと経年劣化でメッキが剥がれます。

銀色の楽器は黒ずみます。




☆作中に出てくるトランペットの主な教則本


・アーバン金管教則本

アーバンという人が書いた教則本です。

トランペットの基礎練習といえばこの本。というくらいにはド定番の教則本。

作中では第2巻を使用しています。


・リップ・フレキシビリティのための上級教則本

コリンという人が書いた教則本です。

作中では「赤い表紙のやつ」と言ってます。




☆練習方法・演奏技法など


・ロングトーン

音を長く伸ばす奏法、練習です。


・タンギング

音を短く切る奏法です。息を出したまま舌を使って音を短く切ります。


・リップスラー

息のスピード、息の方向で音を変える奏法です。

トランペットはボタンが3つしかないので、必然的に同じ指使いで様々な音が出ます。


・フラッター

巻舌をしながら音を出す奏法です。

通常、普段から練習することはあまりないと思います。

演奏で必要な時には楽譜に指示がかいてあります。



☆楽曲について


・『ハリソンの夢』ピーター・グレイアム作曲

イギリス出身の作曲家です。




主にトランペットやその周辺にあることをまとめました。


吹奏楽部では、外部講師がきて合奏をする時や各楽器に先生を呼んで指導していただく時に「レッスン」と言います。

個人で習う時にも言いますよね。


音楽に携わらないと中々耳にしない用語が沢山あると思います。


これから作中に出てくる言葉がまたでてくると思うので随時更新すると思いますので、気になった方はまたご覧いただけたらと思います。


最後までお読み頂きありがとうございます。

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僕らはそれを船旅に例えた 大路まりさ @tksknyttrp

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