100話 報告会

祝100話!ここまで続くとは思っていなかったです。これも皆様のおかげです。

これからも楽しんでいただければ幸いです。


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「私がいなかった間何かありましたか?」

「特には無かったわよ。あ!でもね、カイトとサキが王都に行ってたから暇だったのよね。」

「何をしに行ってたんですかね。」

「お使いに行ってたって聞いたわ。あ、それとこれは関係ないんだけど、怪盗シグルが王都に出没したんだって。カイトたちは見たのかしら?」

「そうなんですか。」

「そうなの、それと怪盗シグルの仲間も現れたりしての。楽しくなってきたわね。」

「それはおもしろそうですね。」

「嬢ちゃん。ちょっと手伝ってくれ。」

「分かりました。ちょっと行ってきますね。」

「いってらっしゃい。」


「怪盗シグルが出たらしいじゃないですか。」

「カレン様から聞いたのか。色々しんどかったんだぜ?」

「何があったんですか?」

「屋敷が襲撃されたんだ。それもほぼ毎日。」

「襲撃犯や首謀者は?」

「安心しろ。どっちも潰した。」

「そうですか。後で報告し合いましょう。私も言いたいことがあるので。」


カイトの手伝いが終わり、カレンの元に一度戻った。

「サキさん、いらしたんですか。」

「お疲れ様、メイさんもお茶飲む?」

「今は遠慮しておきます。」

「ほら、これを見て。」

「これは?」

「怪盗シグルの新聞よ。」

「そんなものがあるって前に言ってましたね。」

「二人目の怪盗現る!って書いてあるの。名乗ってないから名前は分からないけど、女性でシグルの恋人説が出てきてるんだって。」

「こ、こここここ恋人!?」

「どうしたの?」

「今は放っておいてあげましょう。」

「皆ここにいたのかってなんでそんなに顔が赤いんだ?」

「うるさいわね!あっち行きなさい!」

「なんでそんなに怒ってるんだよ。なんかしたのか?」

「気にしないでください。ただの照れ隠しですよ。」

「そ、そんなんじゃないわよ!」

「よく分からんがツンデレっだってことは分かった。」

「何の話をしてるの?」

「女心は秋の空って話さ。」

「気取りすぎです。」


「ようやくサキさんが落ち着きましたね。」

「少し取り乱しちゃったわ。」

「あれは少しなのか?」

「カイトは黙っているように。余計話がややこしくなります。」

「ちぇ、なんだよ、俺が何かしたのかよ。」

「黙れと言ったのが分からないのですか?」

「ひえ!」

「仲が良いわね。いい事だわ!」

「これが仲良く見えるのはおかしくないk…もう黙ってるから睨まないで。」

「カレンちゃん、ここにいたんだね。メイくんとカイトくんを借りていってもいいかな?」

「お父様、いいわよ。」

「それじゃあ二人とも着いて来てくれ。」


「報告会といこうじゃないか。」

「私は天理教団の悪魔の爪デモンクローと名乗る輩と遭遇しました。ヤツらは何者ですか?」

「悪魔の爪デモンクローか、あいつらは特攻隊みたいなものさ。中枢には関わっていない捨て駒だ。ただ、かなり強い連中だ。」

「なるほど、他にはですね…」



「なるほど、そんなことが起きていたとはね。感謝するよ。」

「火の粉を払っただけですから。」

「じゃあ俺の番だな。」

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