前世で魔法使いだった俺、異世界で美少女になる

マーベ

1章 最強の転生者

第1話 転生からの驚愕

アレ?

体が動かない…

周りはどうなって…!?

眩しい!目を開いていられない!

どういうことだ?

俺はどうなったんだっけ?

うーん…ぁ、急に眠気が…抗え…ない…Zzz


それから数日経ってようやく目が開けるようになった。俺は赤ちゃんになったみたい…いやおかしいだろ!

え?何コレ、オカシイジャン、俺ちょっと前まで…

何してたんだっけ?…


俺…死んだんだ…

誰かに殺されたりした訳じゃない

ただの老衰だ

そうか俺、死んだんだ。


一度そう認識すると何故かストンと納得出来た。


「メイ〜、ご飯ですよ〜」そう言って、

くすんだ金髪の女性がこちらに笑いかけてきた

どうやらこの人が俺の母親らしい…俺の名前はメイらしい…女の子みたいな名前だな…


俺いや私は女になっていた、ムスコがなかったのだ…

マジかよ…とりあえずボロが出ると困るから心の中でも自分のことは私と呼ぼう。

ママの名前はセレン、くすんだ金髪で茶色の目をした美人だ、パパの名前はアレン、茶髪で赤色の目をしたイケメンだ、最後に私の名前はメイ、サラサラの銀髪で赤色の目をしている、農民なので家名などは無い、髪の色二人と全く似てないけど不貞の子じゃないよね?


アレ?ママンなんでコップや水が宙に浮いているの?

え?魔法?そんなものあるの?前世では魔法なんて無かっ…有ったなそういえば…


俺…私の前世には魔法があった、でもその存在は魔法が使える者以外には秘匿されていた。

だから私の前世は科学と魔法、両方が発達した世界だった。

私の魔法使いとしての実力はかなり高く。

そんな私から見ればママの使っている魔法はかなり非効率だ。この世界はあんな魔法しかないのか?いや、一つだけを見て決めつけるのは良くない。余り期待はしないが魔法について私が知らないこともこの世界にはあるかもしれないのだから。


さて、ラノベ主人公達は異世界転生すると必ずと言って良いほど魔法を使って魔力量を大幅に上げるといったことをしている。

実は幼少期に魔法を使うのはかなり危険なのだ。

それというのも、魔力は丹田にあると言われており、魔法を使うには魔力回路によって魔力を丹田から運ばなければないのだが、幼少期には魔力回路が出来ていない可能性が高く、魔法が暴発する可能性があるのだ。魔法が暴発しないのはかなりの幸運であり、さすが ラノベ主人公と言ったところだろうか?


そういった事情もあり、戦闘訓練はもう少し体が出来上がってから行なう事にして今は惰眠を貪る事にする。精一杯生きるぞ~ということでおやすみなさい…Zzz

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