第28話 IT'S THE DEVIL'S WAY NOW

 チンまんからの受領評価通知は、二日後についた。


『ものとん様、待ちかねていた再発送の荷物が、本日無事に到着しました。約束はすべて守っていただけたようですね。当方、感謝カンゲキ雨アラレでございます! 型くずれしないように、わざわざダンボールで梱包してくださり、ありがとうございます! 混入していた毛根付きのちぢれた髪の毛はサービスでしょうか? ありがたく頂戴ちょうだいいたします! サインも、シミも、しおの香りも、申し分ありませんでした! 付属物についてですが、くすみかけの桃色の色合いがたまりませんね! 薄いまくも、たしかにこの目で確認いたしましたよ! アクシデントはあったものの満足なトラブル対応ということで、評価は「良い」とさせていただきます。この度は素晴らしいお取り引き、ありがとうございました。また利用させてください! その際には、誤発送で、よろしくお願い申し上げます (・ω<) ☆きゅぴーん♡』


「あんたに次は無いんだよ」

 と、あたしは、スマホの電話アプリを開く。

 電話アプリを使うのは初めてだなと思いながら、数字を3つ打ち込で発信する。


「あっ、警察ですか? ちょっと相談したいことがあるんですけど、大至急」

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