第6話
「目ぼしいのは2、3人」
「町の規模は?」
「100名足らずと言ったところだが、冒険者が別に50名程度」
そうか、と学は呟いた。
「会計はどうなってるの?」
あやのも身を乗り出してきた。
「火の車じゃ」
翼も、ふんふんと首を振っている。
「町に冒険者から税金を納めさせたら?」
「それは考えたことがなかったのう」
「急に課税なんかして上手く行くのか?」
翼があやのに聞いた。
「みんなを納得させられれば可能なんじゃないかな」
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