第4話

「ここは始まりの場所」

老婆はそう答えると、3人の顔をまじまじと見た。

「今度の勇者様はちと骨が有りそうじゃな」


「そこの宝石に触れてごらん」

老婆はそう言いながら祭壇に飾られた宝石を指差した。

あやのが初めに手を伸ばした。

すると青い石が鋭く輝いた。

「水の石じゃな」

その言葉が放たれたと同時に、あやのの体が水に包まれた。


「次は私」

翼が手を伸ばすと、赤い石が光った。

「火の石じゃ」

今度は翼の体が炎に包まれる。

「最後は俺か」

学が手を伸ばすと光に包まれた。

「珍しい、光の石とは」

老婆はそう言うと、学の顔をじっと見た。

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