紅茶

 おれはいま、片田舎の喫茶店で世界最高級の美味い紅茶をすすっている。

 紅茶が好きなものに悪いやつはいない。

 なあ、そうだろう?

 でも、なんか様子が変なんだ。

 おれによく似た男の顔写真が街じゅういたるところに貼りつけられている。


 写真の下に$100.000.000

 写真の上にはWANTED! の文字。


 きっと、何かの間違いさ……

 二杯目の紅茶をすする。

 おれは愛想のいいウェイトレスに一目惚れしちまった……。

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