異世界転生6周した僕にダンジョン攻略は生ぬるい ~異世界で千のスキルをマスターした男、もう疲れたので現代でお金貯めて隠居したい~
第723話 【地上大決戦・その8】震慄せよ! 『リコタンク』と『リコリコバズーカ・ランチャー』!! ~久しぶりでなんだかホッとする莉子ちゃんの風評被害シリーズ~
第723話 【地上大決戦・その8】震慄せよ! 『リコタンク』と『リコリコバズーカ・ランチャー』!! ~久しぶりでなんだかホッとする莉子ちゃんの風評被害シリーズ~
実はキャンポム少佐率いるルベルバック軍、面識のあるメンバーがこの戦場には多かったりする。
「
「はっ!!」
「ああ。前よりも明らかに武装が進化している。おかしいな。軍事独裁制は終わったはずなのに」
「はははっ。南雲殿、異なことを申されます! 我らクーデターで皇帝ポヨポヨとアクツから帝都を奪い返したのではありませんか!! 先刻も申し上げましたが、いずれ武力は自衛が可能である最低限まで削減いたします! が、現状まだまだ道半ば! ゆえに、強力な装備を作るのならば頭のおかしい装備を作れと我々は学びました!!」
「逆神くん……」
「いえ! これは南雲殿にですが? 貴官は武器開発にも造詣が深いと申されて、割とノリノリで
「…………えっ。少佐! あっちにいる女子たちも救助願えますか!! 私が現状、最高指揮官ですので! 部下の命を守る責務があるのです!!」
南雲さん、過去の自分から目を逸らす事を覚える。
初登場時からしばらくはなんか科学者の面がフォーカスされてましたもんね。
戦場では目も利くし鼻も利くし、第六感も利く乙女。
クララパイセン、すぐに事情をどら猫の勘で把握して、芽衣ちゃんを抱えて春香さんの手を引き担架に乗せられた南雲さんと合流。
「うにゃにゃー!! キャンポムさんだぞなー!! えー! このタイミングで遊びに来てくれたのかにゃー!!」
「みっ……。お久しぶりで……みっ……」
「これはクララ殿! 芽衣殿!! その節は大したお礼もできず!! 全隊! 敬礼!!」
「はっ!!」
ちなみに、サービスはとっくに気付いているが、それでも敬礼は絶対に全員でキメるのがルベルバック流。
彼らはサービスに攻撃されても対応できる自負があるらしい。
「まずはリコタンクに入ってください!」
「にゃー。莉子ちゃんの名前シリーズが久しぶりに出て来たぞなー。そう言えば、六駆くんが莉子ちゃんの名前付けまくってた最盛期がこの辺だったぞなー。おじゃましまーす!!」
パイセンは迷いなくリコタンクの中へ。
芽衣ちゃんは動けないので「みーっ」と鳴いている。
春香さんは「あ。申し遅れました。山根の妻です。旦那がお世話になっております」とご挨拶。
少佐は戦後処理を担当してくれた山根くんともかなり親しいので、「これは奥方! 山根殿からお噂はかねがね! いや、お聞きしていた以上にお美しい!!」と目を細めた。
サーベイランスもリコタンクに入り、現状の収容可能な人員をコンプリート。
「全隊! 美しい奥方に敬礼!!」
「はっ!!」
「あのー。敬礼して頂いてる間に撃たれそうですが。健斗さん!? 情報の共有してないんですか!? あの時間停止させる
『え゛っ。あ。ごめんなさい!! ……共有済みなんすけど。……あの、それから、カシミヤセーター手に入ったっすよ? 春香さん……?』
ルベルバック軍が敬礼の連打をして、春香さんが「そうなんですか!? 嬉しい……!! 1度試着しただけで全滅させられた、あのセーターですか!?」と感激しているところ、サービスが動いた。
◆◇◆◇◆◇◆◇
「ふん。見た事のない兵器か。だが、つまらん。この局面で大砲をいくつ並べて、それが何になる。そうは思わんか。逆神。チュッチュ。チュッチュ」
「うわぁ! 余裕の表情で話しかけてくる上に、これ見よがしに練乳飲み始めた!! 屈辱だなぁ!! もう、後先考えずにはっちゃけようかしら!!」
「ふん。やってみるが良い。その前に、無粋な客を退場させるがな」
サービスにたっぷり時間を与えてしまい、これまでその妨害役を担っていた六駆くんが腋の下から伸びている管に自由を奪われる哀しい状況。
今はまさにラッキータイム。
サービスの周囲には白い
1つ1つが六駆くんを苦しめた、時間停止付与の効果を持つ
サービスが指揮者のように悠然とタクトを振うと、白い球体が地上に降り注ぐ。
「ふん。俺のスキルは無機物にも当然効果がある。『サービス・ハッピーセット』!!!」
「ネーミングセンスも腹が立つんだよなぁ!!」
リコタンク、万事休すか。
「…………」
「うふふふ! あらやだー! サービスさん! 僕もよく分かりませんけど、お得意のスキルが消滅しましたよ? ねぇ! どんな気持ちですか!? あんなにたくさん出したのに! ハッピーですか? ねぇ!!」
『サービス・セット』の流星群は1つ残らずリコタンクに着弾した。
それは間違いないのだが、かの国の戦車はキュラキュラと砲門の照準を合わせるために角度を調整しており、どう見ても止まっていない。
「ふん。……チュッチュ。原因不明の事象の探究もまたチュッチュ」
「甘いもので平静を装ってるぅー! 恥ずかしいんですからぁ!! ほら! 僕の口を塞がないと、どんどん煽り散らかしますよ!!」
サービスはニィと笑うと、そのままの表情で六駆くんの挑発に応じた。
「ふん。演技の質が落ちたか。逆神。まるで健康志向のパルスイートだな。そんな甘さでは俺を謀ること叶わんぞ」
「ただ悔しいから悪口言ってるだけですって! その白髪、ストレスですか? まさかキャラ付けで染めてたりしませんよね? 清潔感ないから短くした方が良いですよ! 僕はね、莉子に切ってもらってるんです!」
サービスは練乳を吸いながら、外装に「莉子!」「カワイイ!!」「莉子!」「ルベルバックの母!!」など、なんか商店街の後援会が作った横断幕みたいなものでデコられた戦車を睨みつけた。
◆◇◆◇◆◇◆◇
「ご安心頂けましたか。これがリコタンクのコンセプトです。『
「……逆神くんからだよね? 山根くん?」
「いえ! 日須美ダンジョンで皆様にボコボコにされて学びました!!」
『ちなみにその時の映像は全部ルベルバックに提供済みっすよ。南雲さんがナグモさんデビューしてからの情報も提供したんすけど、いらね! って言われました!!』
リコタンク、まずは防御で無双する。
さらに喋っている間に全てのリコタンクの砲門が充填完了したらしく、通信兵がキャンポム少佐へと報告した。
「うにゃー。『
「さすがですな。クララ殿。あなたの聡明さはルベルバックに今も語り継がれており、『なんか賢い猫』として、帝都ムスタインの南門に銅像を造っております」
「えー。困るぞなー。もー。そんな。確かにあたしが4割くらいルベルバック救ってるけど。みんなに悪いぞなー。えー。もー。やだにゃー」
「チーム莉子の皆様は特に英雄として新政権のシンボルになっておりますので」
「芽衣ちゃんのも、ちっこい銅像くらい建ってるかにゃー?」
「ええ。もちろん。おい。端末を!」
援軍とは思えないのんびりした空気で、帝都ムスタインの写真を提供する少佐。
そこには、ところ狭しと並ぶ芽衣ちゃんの等身大フィギュアたち。
銅像はただの銅だが、芽衣ちゃん人形は完璧な着色を施され、ザっと確認しただけでも表情のバリエーションは8種類ほどあった。
雷原善光融合監察官が元気になりそうである。
「キャンポムさん。今は戦時だぞな。早く撃っちまえだにゃー」
「みっ……。クララ先輩、おっぱい押し付けないで欲しいです。み゛っ……」
パイセン、ちやほやされると期待しただけ受けるダメージも大きかった模様。
「この『リコリコバズーカ・ランチャー』はリコ
「ん? 待ってください! 時間を停められると、やはり回避されるのでは?」
「ご心配には及びません! 時間干渉系の構成術式は把握しておりますので、停止した時の中を普通に貫通して着弾しますよ。これも皆様の叡智によるものです!」
「ええ……。ルベルバックに何があったの……」
なお、原因はいつもこの男。
逆神六駆おじさん。当時は中身46歳。お金と欲に汚かった頃。
『
そこからは、おらが国自慢は兵器のルベルバック。
研究者が1年もかければ、時間干渉系のスキルに関しての研究はだいたい終わる。
「では。ひとまず逆神さんを解放します。まだ試作機ですので、逆神さん以外の方に撃つとうっかり内包している
上空のサービスと六駆くん目掛けて、主砲に加え副砲も合わせると苺色の収束砲が20発。
夜空を綺麗に染め上げた。
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