異世界転生6周した僕にダンジョン攻略は生ぬるい ~異世界で千のスキルをマスターした男、もう疲れたので現代でお金貯めて隠居したい~
第650話 【反逆のストウェア・その10】集まった戦士たち全員VS最上位調律人ライアン・ゲイブラム
第650話 【反逆のストウェア・その10】集まった戦士たち全員VS最上位調律人ライアン・ゲイブラム
実はペヒペヒエスの援護に回り、雨宮順平上級監察官をこの機に落としたかったライアン・ゲイブラム。
そのため、目の前にいる烏合の衆に手を出していなかった。
が、今の大爆発で事情が変わる。
「む。ペヒさん、『
すぐに思考を切り替えられるのは猛者の証明。
ライアンは前を向く。
「くくっ! お主とは1度、刀を交えてみたかった!!」
「姫島か。相変わらず規律を乱す。私はお前のような手合いが最も嫌いだ」
「某はお主を結構好いておるがな。新しく得た『ブドウ
姫島がブドウ色の剣を振るうと、大量の
何を創造しとるんや、この変態が。
「お前の異常性癖はまったく理解に苦しむ。が、悪くない攻撃だ。理解ができないゆえに回避しか選択肢がない」
「くくっ。避けて良いのか? 最上位!」
上空に構えていたのは、我らがおっぱい男爵。
満身創痍ながら、ナディアさんのおっぱいによって4度目の復活。
もはや不死鳥である。
「つぁぁぁぁぁぁぁっ!! 『
川端一真監察官の持つ極大スキルの中でも破壊力を追求した捨て身技である。
「ぐっ!! 不意を突かれてこの威力……!! さすがにダメージは残るか!」
まだ波状攻撃は止まらない。
ナディアさんが水戸くんの補助を担当。
「とおー!! 『
「ヤメてください! あんな人、私、別にどうでもいいですから! ご飯食べてたらすぐこぼすし! 焼肉に行ったら遠慮してお肉取らないで結局焦がすし!! 私がいないと外食もできない人なんて興味ないです!!」
青山さんから世話焼きツンデレお姉さんの香りが漂う。
「自分の命は川端さんに救われたもの!! そして、ようやく自分にも分かった!! おっぱいの尊さが!! 『
限りなく暴走状態、水戸くんに制御できる
そこにナディアさんの雷支援スキルが花を添える。
麻痺効果を付与している辺り、ちゃっかりナディアさん。
「速い……!! 水戸……この戦いの中で何度も殻を破るか!? 素質がある事は認めよう。だが、急激に
ライアンさん、何度言わせるんですか。
おっぱいです。
水戸くんのハラスメント満載な名前の極大スキルも見事に命中。
それでもなお、ライアン・ゲイブラムは倒れない。
「水戸くん! あまり無理をするな!
「既に破損してる川端さんには言われたくありません! しかし、とんでもないですよ!? 何なんですか、あの頑丈さは!!」
「ヤツの話していた情報を統合すると、察するにピースのナンバー2だ。想定内とは言わんが、納得はできる。まさに桁違いの強さだな」
左腕に水戸くんのハラスメント極大スキルを喰らったライアン。
だが、右半身は麻痺を既に解除している。
両目で戦局を分析しながら、彼は言う。
「ナンバー2だと? 過剰に評価してもらって恐縮だが、そこのところはハッキリと断言させてもらう。諸君、絶望しろ。私が4人の最上位の中で最も戦力は劣る」
驚愕の事実を告げたライアン・ゲイブラム。
「所詮は四天王でヤツは最弱」的なセリフを使ってみたい欲求がついに満たされた瞬間でもあった。
650話かかった。
「おい。聞いたか、水戸くん」
「ええ。しっかりと」
「あいつ、自分から最上位
「ずっと冷静に見えてましたけど、中身はテンション上がってたんですね」
「私がヤツの立場だったら、向こう2週間は寝る前にベッドでジタバタするな」
「自分は有給使ってどこか遠くに行きたくなります。むちゃくちゃ恥ずかしいです」
ここぞで煽り散らかすおっぱいコンビ。
だが、真の強者を相手にそれは悪手。
理性的な人間がキレると、「行動に精彩を欠いて自滅への道をひた走る」か「理性を放棄して破壊衝動に身を任せる」かのだいたい2つに分かれる。
前者はいつも大人しいクラスメイトが教室でいきなり椅子や机蹴とばして暴れまわるケース。
だいたいその場にいる者がドン引きして、卒業まで引っ張られる。
下手すると30過ぎてもネタにされ続けて、同窓会に行きづらくなる。
後者はさらに厄介。
「むちゃくちゃしたらあかん」と言う思考がなくなり、代わりに「もうええわ。やってやる」と言う狂気の思考が産まれるため、キレているのに冷静と言うやべぇ状況。
間違えると翌日には退学しており、警察のお世話になるまである。
ライアンは当然だが、後者だった。
「こいつら、ここで全員始末しよう」と静かに決断を下す。
「おっぱい男爵。水スキルの神髄を見せてやろう。これが本当の極大スキルと言うヤツだ。冥土の土産に持って行け。『
ライアンを膨大な海水を浮き上がらせると
瞬きをひとつする間にそれは槍の雨となって、天から降り注いだ。
◆◇◆◇◆◇◆◇
その場の全員がすぐに理解する。
どれだけ身体強化をしてもあの槍を受け流すことすら叶わず、ただ貫かれるであろうと。
「ほわー! まずいよー!! 仁香さんは逃げて、逃げてー!!」
「私もセクハラされた後に死ぬのは嫌ですけど!! 逃げ場が見当たりません!!」
飛び出したのはバンバン・モスロン。
未だに『
「パリピ憲法の最初に、ガールを守るのはパリピのジャスティスってあるんでうぇーい!! 『
水の槍だろうが、
真っ先に女子を守ったところも高ポイント。
こういう気配りができないとパリピにはなれない。
なお、残されたおっさんたちは。
「バンバン。お主。せめて某に声くらいかけぬか。味方陣営ぞ」
「いい様だな、変態! 日頃の行いがものを言う!!」
「いや、川端さん! ずっとストウェアで一緒だったんですよね? 川端さんも日頃の行いで弾かれてませんか?」
この時ばかりは敵も味方もなく、「あ。これ死んだな」と覚悟を決めた。
が、二転三転どころか七転八転のが今回の戦場。
戦力外の者など1人として存在しないのである。
バオォォォォォォと唸り声をあげて、ブドウで出来たミノタウロス♀が顕現。
ダンク・ポートマンとライラ・メイフィールドがTwitterでリア充の画像を新人に見せまくっていたらしい。
職場いじめである。
精神が臨界点を迎えたワチエ氏。
例によって暴走状態へ。
憎しみの象徴であるミノタウロス♀を産み出して、彼は意識を失った。
強靭な肉体と耐久性を持ち、手のひらだけで10メートル四方をカバーできる巨体。
ひょっとしたらミノタウロス好きなんじゃないか説まで出て来る、極めて強力な具現化スキルである。
「今度はなんだ……。変質者の集会所は私と相性が悪すぎる。何がどうなったらブドウで怪物を構築しようという発想に至る!?」
だか、それでもなお、ライアン・ゲイブラムの圧倒的優位は変わらない。
しかし、幸運はいっぱい頑張ったストウェア連合チームに味方したらしい。
ペヒペヒエスが飛んで来た。
「ライアンちゃん! あかんわ!!」
「どうされましたか?」
「あのな?
「……致し方なしか。お前たちの名前と記録は持ち帰らせてもらう。誇ると良い。全員がピースにとって充分な脅威と認定された。特にお前だ」
ライアンは川端さんを指さした。
「おっぱい男爵。その戦い方は既に円熟と言っても良いレベルに到達しているにも関わらず、まだ伸びしろがある。精々励むことだな」
「水を差してすみません! 川端さん! 脅威として敵に覚えられる名前、おっぱい男爵で良いんですか!? 再戦楽しみにされてますよ!? 良いんですか!?」
おっぱい男爵。ピースの最高幹部に爪痕を遺す。
2人の最上位
それを追撃する者はさすがにいなかった。
なお、脅威は未だに存在している。
雨宮さんもなんか傷が増えているが割と元気そうに合流。
「ちょっとー! みんなー!! 話聞こえてたけどさー!! あの空飛んでる雷門さんっぽいの、どうにかしないと全滅するよー!!」
上空では超高速飛行で「イグブゥエゥゥゥゥゥゥン」と号泣しながら四方八方を飛び散らかす
ダンクの転移スキルで逃げる選択肢は、監察官が3人いるので職務的にチョイスできない旨を告知しておきます。
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